小説 こころ

個数:1
紙書籍版価格
¥1,485
  • 電子書籍
  • Reader

小説 こころ

  • 著者名:夏目漱石【著】
  • 価格 ¥1,485(本体¥1,350)
  • 文響社(2021/03発売)
  • ポイント 13pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784866513560

ファイル: /

内容説明

発行部数700万部、日本で一番売れたとされる小説を、気鋭のBL漫画家が描いた美しいイラストとともに読める。
この作品では、エゴイズムと心の機微、罪への葛藤などが描かれ、高校の教科書にも掲載。
読み仮名が多く、用語解説もあり、中学生も大人も読める

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

アキ

85
久々にこころを読み心を動かされる。明治の終わりと共に妻を残し自死に至る先生の手紙で終える小説。この小説に通底する死の不吉な基調。先生の両親の死、残された金を巡り叔父に欺かれた過去、私の父親の死期、Kの死、妻の母の死、明治天皇の崩御と乃木大将の殉死。いくつもの死は明治という時代の死でもあり、そこに死の裏側にある生の萌芽は見出せない。主人公の私は、東京で先生の葬儀に出た後にどう生きるのであろう。文響社のこの本は挿絵入り、ルビ振り、文字の意味付きで文庫本より読みやすかったです。違う形式の本で読み直すのもいいな。2021/04/17

鱒子

80
言わずと知れた夏目漱石の代表作のひとつがイラスト付きで。このイラストがビックリ!なんと漫画のひとコマなのです。なので、イラスト内に台詞入りの吹き出しが書いてあります。そしてこのイラストは「漫画こころ(作者 有栖サリ)」からの引用。文響社さん、面白いことするなぁ。2021/07/09

紅香@新刊購入まで積読消化あと4冊⭐︎

30
『私は今自分で自分の心臓を破って、その血をあなたの顔に浴びせかけようとしているのです』父親の臨終間際。届いた分厚い手紙は今にも血を噴き出しそうな激しい寂寥だった。。先生と私、両親と私、先生の遺書+イラストで世界観を広げている。夏目漱石の魅力に今更ながら気付かされ、舞い上がる。そして打ちのめされた。高校の頃には見えなかったこころの襞。塵を被ってきた今ならば理解できる。だから恋は嫌い。『私の鼓動が停まった時、あなたの胸に新しい命が宿ることが出来るのなら満足です』遺書は渾身の追体験。絶対に忘れない。圧巻な一冊。2021/08/01

1
実は『読んでなかった…』ものですから、良い機会と思いまして。私には、何が故にそこまで「先生」を慕うことになったのかが解からないまま物語は進んでしまい、なんとか付いて来れた(読了できた)次第です。百年前の ―これは男の美学と言うのならそれも解らなくはない― 文学でありました。2021/04/14

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/17481877
  • ご注意事項