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内容説明
経済活動は最大の下落、楽観と懐疑が錯綜するなか
日経平均は30年ぶりの3万円到達!
その根拠は? 誰が買っているのか? 熱狂のゲームが再び始まるのか? 超緩和の効果はいつまでもつのか? ブラックマンデー前から証券市場を取材してきた日経新聞のベテラン記者が深く掘り下げる。
◆株式市場ではさまざまな通説がまかり通っている。しかし、「本当のこと」を見分ける目を持たないと、せっかくの資産形成も袋小路に迷い込みかねない。第一によく資産形成の教科書に書いてある「年率3%の期待リターン」は、簡単に実現できる水準ではない。第二に日本の商社株を買った投資の神様ウォーレン・バフェット氏は実は短期投資家である。第三にESG(環境・社会・ガバナンス)投資には死角がたくさんある。第四に公的年金の運用は危うくて見ていられない。……
◆株価の動きには日本経済が長期停滞から脱出するためのヒントが詰まっている。本書では長年の取材経験とさまざまなデータをもとに、まず株式市場の今日的問題を明らかにする。それは市場の問題であると同時に、日本経済の問題でもある。何をどう直せば、日本がもっと良くなるのか、本書を読んで一緒に考えてほしい。
目次
はじめに
第1章 バフェット流は正解か
第2章 投資信託は課題が山積
第3章 公的年金の危うい運用
第4章 想定リターンはマイナス2%
第5章 投資の目的の再点検を
第6章 日本の出口「破壊と創造」
第7章 市場インフラに関する考察
図表目次
むすび
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
活字の旅遊人
38
日経の編集委員さんが書かれた株式市場のはなし。バフェットさんの真似はダメでしょう、ってそりゃそうでしょ。投信の問題は、各地で指摘の通り。ベンチマークの選び方で誤魔化してるのとか、なかなか気付けないだろうけど。GPIFの問題点については、参考になった。運用成績は結構悪めだけど、制約というか、政策的なところがね。なんだかかわいそうだ。6章、7章の分析は、面白いけど、ちょっと薄い感じが否めず。ラストにあった近未来の株主総会想像シーン、昔々の自動車学校の学科講義教室みたいだな、と思った。全然デジタルじゃないけど。2021/09/09
おおたん
17
投資勉強本。過去のデータや投資用語など、初心者から中級者向けの投資本だと感じました。バフェットの投資についてや投資信託の課題や実情、公的年金の運用についても知ることができます。また、東証の市場区分見直しの件も書かれています。投資している方は、一度、読んでおいてもいいと思います。◆バフェット氏からは、買い時ではなく、売り時を学んだ方が良い。◆期待リターン3%、想定リスク12%2022/03/11
パラオ・スパニッシュフライ
12
難しい内容もあったけど裏話的な話を知ることができて良かった。バフェットさん流投資が通用しなくなっていること、投資信託の良し悪し、GPIFの危うさ、そして日銀のETF買い。現場の最前線で取材している記者の生の情報を学ぶことができました。日経平均30万円に向けて日本の市場はやはり変革していかなければなりません。そのうち行われる市場再編が第一歩と考えて荒波に揉まれたいと思います。2021/06/03
ちいすけ
6
知りたいことの深掘りができた。「長期投資がうまくいくとは限らない」「投資信託は課題が山積」は参考になった。2021/03/20
Naota_t
4
#2103/★3.2/バフェットの投資をニュートラルな視点で解説した点は興味深い。バフェットは長期投資家として知られるが、実際は半分以上が3年以内の保有しかなく、見込みがない株式はあっさり売っている。保有株のうち、アップルの株式が40%以上を占める。結果的に「売り時」の感度に優れているため、バフェットに追随すると失敗する可能性が高い。そのほか、GPIFが政治に忖度して空売りを躊躇している点、専門性が低いため運用成績が良くない点、ESG投資をしている一方でダイベストメントができていない点などは参考になった。2024/04/30
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