私、清掃の仕事してますけど?

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私、清掃の仕事してますけど?

  • 著者名:キム・イェジ【著】/小田ミハル【訳】
  • 価格 ¥1,540(本体¥1,400)
  • オーム社(2021/03発売)
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  • ISBN:9784274226663

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内容説明

20代、女性、ビル清掃員。かつ、イラストレーター。
自他の偏見に悩みながらも夢と生計の二兎を追う、「幸せ」について考えつづけるコミックエッセイ。
 イラストレーターを夢みていた著者は、20代半ばにして会社を辞めた。といっても、大人だもの、夢だけを追い求めるわけにもいかない。それで夢と生計を両方成り立たせてくれる職業として、比較的時間の制約が少ない「清掃員」を選んだ。職業というかたちで夢を追いつづけると生計を立てられないと考えた末の決断だった。
 清掃員という職業は、著者本人にとってもなじみのないもので、他者が作り上げた偏見だけでなく、自らが作り上げた偏見とも闘わなければならなかった。初めつらいばかりの仕事だったが、経験を重ねてていくうちに成長し、今ではちょっとした話のネタにもできるようになった。また、清掃員として働くと同時に、夢みていたイラストレーターとしての活動も始めた。もちろんすぐにイラストの依頼が舞い込むとはいかないけれど、収入は清掃員として安定していたので、自分のペースで進められた。
 この本には過去4年間、清掃員とイラストレーターの二兎を追いながら、著者が経験した人生のいくつもの瞬間が描かれている。他者からのむき出しの偏見に、いやな思いをする場面もたくさんあったことと思う。でも、著者はその時々を思い返しながらこう言うのだった。
「すこし変わった生き方をしてみると、思っていたよりも幸せでした」

 「違い」は「間違い」ではないということ、みんなそれぞれ違っていることでいろいろな幸せが生まれるということを、著者は経験を通して語りかける。他の人とすこし違う生き方をしてみて、思っていたよりも幸せだというそのことばのように。

目次

プロローグ

01 月・水・金の時間割
02 四季
03 それでも大人だもの
04 この仕事を始めたわけ
05 ときに私が私に一番冷たい
06 で、私は何の人なんだっけ?
07 平気なフリ
08 あながち間違いでもないような
09 労働歌
10 逃げたくなる気持ち
11 夢みる若者・1
12 夢みる若者・2
13 心が苦しかった
14 だから続けている
15 そうやって手にしたもの
16 私のことがそんなに気になる?・1
17 お仕事は・1
18 お仕事は・2
19 これが清掃の仕事だ!
20 めずらしいわね?
21 華やかな新婚さん
22 職場の同僚
23 二重生活
24 ソウルフード
25 お大事に
26 お母さんの夢は何?
27 選択と強制の違い
28 夢と職業のカンケイ
29 あなたの夢はなんですか?
30 セルフはげまし
31 それでもこつこつと続けてきた
32 グローバルな悩み
33 どうすれば他人の視線に打ち勝てますか?
34 お金では買えないもの
35 あなたから学んだ・1
36 あなたから学んだ・2
37 不透明に近い
38 選択の分かれ道
39 私たちはみんな違うやり方で生きていく
40 悩み比べ
41 名刺パワー・1
42 名刺パワー・2
43 どっ、と
44 ごみ分別の世界・1
45 ごみ分別の世界・2
46 ぼちぼちでんな
47 鼻炎かな?
48 disバトル feat. 代金踏み倒し夫婦
49 おとなワード3種盛り
50 本を選んだ本当の理由
51 人生は一寸先もわからない
52 人の欲とは
53 一通のメール
54 私のことがそんなに気になる?・2
55 印象に残っている質問
56 大人になったような
57 仕事部屋ができた
58 将来の夢
59 私はまだ続けています

エピローグ

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

cao-rin

27
最近ドラマだけでなく、韓国文学にも興味があります。と言ってもこちらはコミックエッセイですが。ご本人曰く、小心者で非社交的、不安障害持ちとの事ですが、それは誰よりも繊細で、何事にも真剣で真面目で誠実である事の裏返しではないでしょうか。お母様と清掃業を始め、本来はイラストや絵で生計を立てたいのに、世間からの目もあり、常に悩んで苦しんできた様子が伝わってきました。人生は選択の連続であり、何が起こるか誰にも分かりません。真摯に生きるイェジさんの姿勢は、還暦近い私にもとても参考になりました。2021/05/23

ツク‪ 👾

22
20代で清掃の仕事に付きながら夢を叶えるために日々悩み進む著者の経験をコミカルに描いた韓国女子のコミックエッセイ。夢と現実のギャップに苦しむ人生はどこの国も同じなんだなぁって思います。また、清掃業という仕事は汚い仕事だとどこか世間から見下されたポジションだ。生活の糧として、夢を叶える資金集めとして選んだ清掃業も自分には居心地のよい職業だと知った著者は素敵な仕事につけたんだなぁって思う。何でも気の持ちようで幸せの価値は上がる。ちょっと元気を貰える1冊でした。2023/03/26

おかぴ

2
勧められて借りた本。韓国著書は初めてだったかもしれない。漫画になっていて読み易かった。何処の国にいても悩む事は同じで、作中にもあった様にまさに悩みはグローバル。初心を思い出させてくれる様な作品だった。今の自分や今までの自分を肯定出来なかったり、将来を憂いて投げやりになったり、そんな自分でも夢はあったし目指していたものもあった。でもそれは無くなっているわけじゃなくて、形は変わっても何処か理想に繋がっている。理想と現実のギャップに苛まれているうちはまだ変革のチャンスがあるのだろう。踏み出す勇気を持てた。2021/03/25

シロ

0
私も清掃の仕事をしている。下に見られているのかな…。実際驚く事を言われた事も。誰にでも出来る仕事かもしれないけど、そうではないとも。読みながら私も頑張ろうと思った。私は清掃の仕事が好きです。2025/03/16

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