内容説明
従姉の夫であるアレスティスに、長年片想いしてきたメリルリース。その恋心は叶うはずもなく、幼馴染でもある彼への想いは、心に静かに秘めるだけにしてきた。やがてアレスティスは、数百年に一度起こると言われている災厄を鎮めるべく、連合軍の一員として魔獣の討伐に向かう。けれどその最中(さなか)、彼の妻である従姉はかえらぬ人となった。討伐を終え、目に重傷を負い帰還したアレスティス。僅かな光でさえも彼の目は受け付けず、彼は邸に籠っているという。そんな彼の苦しみを少しでも癒したいと思い、メリルリースは自身を娼婦と偽り、夜ごと彼のもとへ通うことにしたのだが……一途な令嬢と、心と体に傷を負った青年のすれ違いラブストーリー! ※電子版は単行本をもとに編集しています。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
十六夜
4
魔族討伐で目に重症を負ったヒーローを、ずっと彼を恋い慕っていたヒロインが娼婦に扮して慰めに行く話。ヒロイン昔から可愛い系なのに、美人な従姉妹にデブなのなんだの言われてすっかり自己肯定感激低で、ヒーローもヒロインが自分に気持ち向けてくれていると知っていたけど、酒に酔った一夜の過ちでその従姉妹と結婚した負い目あるから、両片思いだけどくっつかなというジレジレ展開が長かった~。娼婦で通っているから基本ヤりまくっていたけど。ヒーローも目の治療があったりヒロインも妊娠したりで、最後まで気が抜けない展開だったわ。2021/02/28