内容説明
ちょっぴりあがいてはいるけれど、年を重ねるのは楽しい
おとなには十分な年になった今だから思うこと、日々のことを、海辺の家に住む料理家が綴るエッセー集
【もくじ】
story I 仕事の話
料理家という仕事をしていても / レシピの源は家族 / 運命の出会い / 名物編集者と呼ばれる人たち…など
story II 食いしんぼの話
旬の素材はうれしい / 冷蔵庫に入れる前に / 春の海の味覚 / 出来たてを食べる…など
story III 家の話
災害やコロナに寄り添う暮らし / ものを減らす / 家のリフォームで見えたもの / 秘密の地下室…など
story IV おしゃれの話
夏のビーサン、冬のスニーカー / スカートの丈は年とともに / 着心地のよい服 / バッグのスリム化 …など
story V ものの話
土鍋と炊飯器とのいい関係 / 器も料理の一部 / 保存容器は琺瑯が便利 / 真っ黒に油焼けした揚げ鍋…など
story VI 日々の話
季節の移り変わり / そそっかしい事件簿 / 黒猫クロの思い出 / 海が見えるところに住む覚悟…など
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
たんぽぽ
18
お料理レシピのない飛田さんのエッセイ。 まだ都内にお住まいの飛田さんのお宅で何度かお料理レッスンを受けました。 お嬢さんが生まれる前のことです。 お嬢さんが生まれて、お引っ越しをされる前にお宅のバザーに伺って、器を分けていただいたのも懐かしい思い出です。2021/05/21
バーベナ
5
素直なおとなっていいなと思った。人の話に耳をかたむけて、ちゃんとできることを取り入れる。まずは、気負わずあるがままを受け入れる。その状態を楽しめるのって素敵だ。2022/06/24
りょう
5
あたしは、気取らない普段の暮らしの延長上にある料理家さんが好きなんだと思う。そして、その暮らしも好きなんだなあ、と、何度も開く本です。2021/09/09
りょう
5
料理家の飛田さんのレシピはない、エッセイ集。ほーんとに、おとなになってみたけど(笑)迷うことも思うようにならないこともいっぱい。不惑なんて、うそだよな。2021/03/24
もけうに
4
良い意味で庶民的で、さらりと読める。料理家さんは、生き方までカリスマっぽい方、独特の哲学をお持ちの方、底抜けに明るい方など個性豊かな人が多いが、飛田さんは本当に「普通のお母さん」感がある。親しみやすさがありつつ、海外で3度も泥棒にあってもケロッとしている肝の太さもあり。夫のあまりの家事しなさにはちょっともやっとした。夫婦のことだから外野が口を出すことでは無いのだろうが…。2023/12/20