内容説明
新聞記者一筋だった笠間は、同期との競争に負け、販売部への異動を告げられる。記者職への断ち切れない思いを抱えつつも、自分の仕事に邁進し、販売部でも存在を発揮し始める。一方で、ずっと忙しい父親との関係に、二人の息子・翔馬と翼は悩んでいた。しかし葛藤を抱きつつも、翔馬は父と同じ、新聞記者という道を行くことを決める。働くことは何なのか。父親として息子に残せるものは何か。普遍的な親子の絆を描いた、傑作長編!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Y.yamabuki
12
新聞社に勤めていた父と知らず知らずのうちにその足跡を辿っている二人の息子の物語。息子達は同じ道の上で、進むむべき方向を模索しながら成長していく。その中で父のことをより深く理解する。新聞社の内情を描きつつ家族小説にもなっている。各々の視点で語る構成も面白い。ただ個人的な好みからいうと、もう少し家族の物語を膨らせて欲しかった。女性の描き方がステレオタイプなのではとも思った。弟の翼の箇所は仕事とプライベートの部分が上手く噛み合っていてストーリー性も有り読み応えがあった。 2021/05/11
蕭白
8
主人公だと思った人物があっさり亡くなったときは衝撃でしたが、その後のお話を読んで納得。いい時間が過ごせました。2021/12/18
Nobuko
6
図書館本 父と息子たち それぞれの仕事小説 亡き父と同じスポーツ新聞ににかかわる道を選ぶが・・一気に読んでしまった 現場がリアルに感じられる2025/04/28
はやたろう
6
タイトルからは、何も内容が思いつかないけど、スポーツ新聞の編集に奔走した父子の物語。父の思い、子の思い、兄の思い、父のライバルだった上司の思い、父の部下の思い。様々な思いの中で翼が羽ばたいていく。面白かったです!2021/07/29
hiroshi
3
やっぱりスクープ合戦が主題で、親から子へという連作だけど、男女の挿話とか、時代性の映し方とかもうひとつな感。「トリダシ」がピークかなあ。2022/09/02
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