内容説明
「一緒にお墓に入ろう」
そう誓って二人は結婚したはずなのに――?
「終活」をめぐって繰り広げられる、夫・妻・愛人の人間ドラマ!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
PEN-F
37
最近のお墓は狭いからなぁ😢 なにやらコインロッカーみたいなタイプもあるとかないとか😱 なんかもう、煮るなり焼くなり捨てるなり好きにしてくれよッ!∑(゚Д゚) でも捨てるときは海にして欲しい☺️ 命の源は海に始まり海に還る。もしくは宇宙に捨てるのもロマンだよね♬ 2022/09/02
うさうさ
18
大手銀行の執行役員にまでのぼり詰めた男の愛人問題でうんざり。話は転がって男の母親が死んだことでお墓の問題に突き当たる。この辺はまさに今の時代が抱える悩みだなとふむふむ。お墓のあれこれは勉強になったけど、ラスト以外は想像通りの展開かな。読みやすかったけど、何となく古っぽさを感じる。2021/04/02
ひろりん
12
63歳の銀行役員俊哉、妻からは一緒のお墓に入りたくないと言われ、愛人からは一緒にお墓に入ろうと言われ…。妻と愛人の他に仕事の話も絡んで、事態が思わぬ方向へ…。設定のわりにはドロドロした話ではなく、むしろ楽しく読めました。しかしお墓の問題って、自分の他に色々なしがらみが絡んできて難しいですね。本格的に終活を考える年齢ではありませんが、でも遠くない将来自分にも起きうる問題で、少し身につまされました。まぁ、それにしても俊哉の優柔不断ぶりは何でしょう?問題を先送りするのは、結局不幸を招きますね。2021/04/23
Crystal.B
2
我が家は姉妹のため、将来、実家の墓をどうするかは問題になりそうなので、離檀料、閉眼・開眼供養等知らないことが多く、参考になりました。作品はどこかコメディタッチで描かれていて妻と愛人に翻弄される俊哉がコミカルに感じられ、暗い感じはしません。ラストは意外な展開でしたが、同じ男を愛した女同士は究極はわかりあえるものなのかと。一人放り出された形の俊哉がやや気の毒でした。私だったら、死後は大好きなイタリアオペラが聞こえてきそうな地中海に散骨がいいかな?2025/01/18
ヨミトロール
2
こういうタイトルが目に止まるっていうのが恐ろしい。お墓の問題ってこれからの時代どんどん深刻になるよね。それにしても銀行のお偉いさんなのにこのグズグズ感。まあその言い分も分かるけどね。いい思いも充分してきたじゃない。でもやっぱり寂しいなあ。2022/02/13