内容説明
デブで、カナヅチ、オネショったれ。弱点だらけの小学六年「こぼん」ちゃん。学校には気になる女の子に、エコヒイキ教師……。苦手なライバルとの勝負の水泳大会はもうすぐ! でも最大のピンチは、最大のチャンスだ! 変わりゆく町並み、失われる自然。一九六〇年代の大阪を「こぼん」のまっすぐな目を通してみずみずしく描く。“こころの少年少女”に贈る、涙と笑いの深~い成長小説。解説:椎名誠。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
takaC
33
ううっ、かつがれた・・・2013/10/05
再び読書
24
少し消化不良の読後感です。何かスッキリしない。言葉については、母の関東弁、父の上方芸人語、学校仲間の関西弁、沖縄のウチナー語と色々な言葉が、混ざりきらないまま話か、展開する。その上、終盤は神まで登場する。村上主義者としては、慣れている締めてくれない終わり方も、このストーリーには、微妙感が引きづられる。愛すべきこぼんではあるが、やはりスッキリしないまま終わってしまった。2025/06/18
あらあらら
7
こぼん、頑張れ。昭和の設定は必要?2014/12/22
向日葵
2
真剣に夢みたことは実現する。終わり方がアレだったのでこの言葉が際立った。あ~泳ぎたくなったなあ(笑)2012/07/02
katsubek
2
解説で椎名誠も述べていたが、途中で「?」となる。おー、そういうお話か、と。で、そういう幻想的なシーンが終わると、また、元のリズムに帰ってゆく。不思議だこと。でも、ちょっと説教臭く、ちょっと普遍的じゃないかなぁ。まぁ、子ども視点で書いているということもあるからかも知れない。ストーリーそのものは素直なので、読みやすい。2012/06/20