心のしくみを探る - ユング心理学入門Ⅱ

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心のしくみを探る - ユング心理学入門Ⅱ

  • 著者名:林道義
  • 価格 ¥720(本体¥655)
  • PHP研究所(2021/03発売)
  • 夏休みの締めくくり!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~8/24)
  • ポイント 180pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784569613598

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内容説明

「意識とは無意識という海に浮かぶ島のようなものである」。本書は、ユング心理学の基本概念をもとに、無意識と意識がいかに関わり、人の心が成り立っているのかを解説。第一話「自我と影」では、投影やトリックスターについて、第二話「太母と英雄」では、神話をひもときながら、心が発達するプロセスを紹介。第三話「心理的タイプ」では、人の性格を八つに分類しながら、内向的、外向的などそれぞれのタイプを解説している。さらに第四話「心の中の異性像」は、男性的な心と女性的な心の違いについて、第五話の「神と人間のドラマ」ではユングの宗教論を展開。第六話「対立物の結合とマンダラ」はマンダラの意味や錬金術とは何かについて解説し、パラドックスを超えた全体性について思索を広げている。難解なユング思想を著者の体験談などを交えながら、できるだけ平易に紹介。心の見取図を鮮やかに描き出した、ユング心理学の入門シリーズの第二弾。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

うえ

6
二巻では元型論を紹介。内向直観型のニーチェや内向感覚型のゴッホ。外向感覚型の荷風に内向感情型のルソー。内向思考型としてカント、プラトンを挙げ、外向思考型としてマルクス主義者を挙げる。「外向思考型…は事実をいっぱい集めてくるという特徴がある。…そこから何か結論を導き出すかといえばそうではなく…集めたということに満足しているのである。事実をたくさん集めた中から、たまたま法則性が見つかると、ダーウィンもどきになる。…たとえば、マルクスが…公式をつくった。だからマルクス主義者というのはみんなそれを信じている」2019/09/16

False_be

5
神話の内容自体は興味深かったけれど、心理学との関係でどういった意味づけがされているのか読み取れませんでした。ユングがいっているのか、筆者の個人的見解を述べているのかわかりづらい部分がありました。2013/10/07

HolySen

3
ユング思想の定式は、無意識と意識はどっちも大事で、それらを統合させることにあるんだなあと思った。大雑把に言って、無意識=円=混沌=劣等機能=神、意識=対立=優越機能=人間という感じで対応づけられていた。ユング思想の定式は神話や宗教、異性像など、広範に現れていて、すごく応用が利くと思う。心理的な話では、防衛機制で言うところの投影や反動形成の話がいっぱいあって、ユング的には「投影」は結構広い意味で用いられてるし、反動形成は「補償」という言葉の中に出てきているようで。2013/04/12

monakamonnie

2
先の一冊からすると、ますますユングの説なのか本人の話なのかが混乱してくる。その語りの部分がおもしろいからこれで行こうと編集が推したらしいが、冊数を増やすための意図じゃないのかとおもえてしまう。結局、肝心のユング説は?があまり心に残らない。2023/01/07

端切紋四郎

0
一般的に、抽象的な話は適度に具体的な例を挟むことで分かりやすくなると思うのだが、この本の場合はその具体例の部分が詳細な代わりに長く、どこに話が進んでるか分からない状態で読み進める部分があった。3話までは分かりやすい。しかし5話に関してはほぼほぼp.199の9〜12行目が言いたいことで、そこに至るまでが長く感じた。比較検証は無意識を意識に引きずりこむ手法でもあるだろうからわからなくもないのだが、これなら章の始めにどういう方向で話が進むか明記して欲しかった気持ちもある。6話は読んだ甲斐を感じた。2024/11/23

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