内容説明
2008年刊行初版の改訂版。08年以降の医療・福祉に関する法制度変更を反映し内容を改訂する。患者負担の拡大による困窮者援助、医療機関の機能分化による保健・医療・福祉連携の確立、在宅ケアを支えるネットワーク作りの3点において医療ソーシャルワーカーの役割はますます増大しつつある。職務に必須の基本知識を網羅した最新版。
目次
はじめに
第1章 現代の保健医療と福祉における諸問題
ホップ 保健医療をめぐる社会環境の変化
1 人口構造の変化
2 疾病構造の変化
3 社会環境の変化
4 生活水準の向上や意識の変化
5 地域の変化
6 医療技術の進歩と経済性
7 現代医療と福祉の諸問題と課題
ステップ 医療概念の拡大と福祉サービスの普遍化
1 メディカルケアからヘルスケアへ
2 社会福祉サービスの普遍化
3 医療と福祉の目的と対象
ジャンプ 保健医療福祉の現代的課題と役割
1 保健医療と福祉の連携方法の確立
2 保健医療における包括ケアによる福祉ニーズ評価の再検討
3 社会的変化に対応する保健医療・福祉システムの構築
第2章 「保健医療福祉」とは何か
ホップ 保健医療と社会福祉の関係性
1 社会福祉の意味
2 保健医療福祉の考え方
ステップ 医療と福祉の関係性
1 LIFEを扱うもの
2 対象者の抱える問題の種類
ジャンプ 保健医療と福祉の共通基盤と課題
1 包括性
2 連続性
3 地域性
4 保健医療福祉の概念整理
第3章 医療・病院の歴史と医療ソーシャルワークの展開
ホップ 保健医療の歴史的展開
1 医療の発生
2 病院・施設の歴史
3 日本と西洋の病院の相違
ステップ 医療ソーシャルワークの発生
1 イギリスの場合
2 アメリカの場合
3 日本の場合
4 各国の比較
ジャンプ 医療ソーシャルワークの展開
1 米英における展開
2 日本の医療ソーシャルワークの方向性
第4章 保健医療福祉にとって「患者・家族」とは何か
ホップ 患者とクライエント
1 クライエントのとらえ方
2 患者がクライエントになるとき
ステップ 医療者とクライエントの関係性
1 患者─家族─医療者の関係性
2 医者─患者関係
3 医療チームと患者・家族の関係
4 患者と家族の関係
ジャンプ ライフサイクルと生活課題による患者の理解
1 ライフサイクルとは何か
2 ライフサイクルによる患者・家族の理解
3 コーホートによるクライエントの理解
4 医療福祉の視点
第5章 保健医療と福祉をめぐる価値と倫理
ホップ パターナリズムと自己決定
1 患者の権利と医療・社会の関係性
2 医療者のパターナリズム
3 患者の自律性
ステップ 保健医療における患者の権利
1 インフォームド・コンセント
2 医療サービスの消費者としての患者
ジャンプ ソーシャルワークの取り組むべきもの
1 バイオエシックスとソーシャルワーク
2 ソーシャルワーカーとしての職業倫理とジレンマ
【資 料】医療ソーシャルワーカー倫理綱領
第6章 医療組織とチームワーク
ホップ 医療組織とは
1 医療組織の特性
2 医療組織の目的と機能
3 医療ソーシャルワーカーの位置づけ
ステップ チームワークとは
1 チームワークの定義
2 チームワークの性質
3 チームワークの型
4 チームワークのプロセス
ジャンプ チームワークからネットワーキングへ
1 ネットワーキングとは
2 地域連携への新しい動き
第7章 保健医療をめぐる社会保障の枠組み
ホップ 社会保障制度の概略
1 社会保障制度の構成枠組み
ほか