文化を実験する - 社会行動の文化・制度的基盤

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文化を実験する - 社会行動の文化・制度的基盤

  • 著者名:山岸俊男
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  • 勁草書房(2021/03発売)
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  • ISBN:9784326349173

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内容説明

文化の違いを生むのは個々人の心か、それとも人々が生きる環境か。「文化と心」の関係の解明を目指して、心理学と社会科学という異なる分野が行ってきた最先端の研究を紹介する。また、心の働きに関する議論と実験が、人についての共通了解をいかに生み出し、心理学と社会科学に存在する隔たりをどのように乗り越えるかを論じる。

目次

フロンティア実験社会科学 刊行にあたって
はじめに

第1章 文化と心[増田貴彦]
 1.はじめに
 2.理論的背景
 3.文化心理学の方法論と目的
 4.代表的な人間観・世界観のモデル
 5.文化心理学の2つのアプローチ
 6.第1アプローチの5つの研究領域
 7.まとめ

第2章 文化神経科学[石井敬子]
 1.はじめに
 2.脳内基盤の文化差
 3.社会・文化環境と遺伝子との相互作用
 4.今後の展望

第3章 文化変容と心の適応[内田由紀子]
 1.はじめに
 2.文化心理学の理論的背景
 3.変化を知る方法論
 4.日本の変化とグローバリゼーション
 5.動機付けの文化差とその変化
 6.制度的環境の変化と心の「ズレ」による不適応
 7.文化の維持と再生産
 8.心の可塑性

第4章 文化への社会生態学的アプローチ[竹村幸祐・結城雅樹]
 1.はじめに
 2.従来の文化心理学研究の知見と理論
 3.社会生態学的アプローチとは
 4.生業形態の影響
 5.社会関係の流動性の影響
 6.自然環境の影響
 7.残された課題と展望
 8.結語

第5章 「文化」への適応戦略[橋本博文]
 1.はじめに
 2.個人の心の文化的多様性:文化心理学的アプローチに基づく理解
 3.文化的エージェントと文化的ゲームプレーヤー
 4.個人の心の文化的多様性:社会的ニッチ構築アプローチに基づく理解
 5.文化的価値ないし選好と文化的予想
 6.ニッチ構築という視点
 7.文化差の消失
 8.デフォルトの適応戦略
 9.デフォルトの適応戦略としての自己卑下的な自己提示
 10.おわりに

第6章 文化におけるマイクロとマクロ[山岸俊男]
 1.はじめに
 2.個人主義・集団主義と一般的信頼:国際比較
 3.個人主義・集団主義と一般的信頼:国内での比較
 4.木を見る西欧人,森を見る東アジア人
 5.生態学的相関
 6.マクロな差を生み出す「真のマクロ変数」:クラスの例
 7.マクロな差を生み出す秩序原理
 8.マグリブ商人たちの例
 9.集団主義的秩序と一般的信頼の欠如 
 10.一般的信頼を支える司法制度
 11.制度と心の共進化
 12.最後に

おわりに
索引
執筆者紹介

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

garyou

0
題名に惹かれて読む。実験して得た結果の原因を「ああではないか」「かうではないか」と想像はするけれど、それを実証することはできないんだなあ。人文科学の「科学」とは何なのだらうか。そんなことを考へながら読んだ。2015/06/03

pecota

0
たくさんのアプローチがあります2015/04/06

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