東アジア液晶パネル産業の発展 - 韓国・台湾企業の急速キャッチアップと日本企業の対応

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東アジア液晶パネル産業の発展 - 韓国・台湾企業の急速キャッチアップと日本企業の対応

  • 著者名:赤羽淳
  • 価格 ¥3,520(本体¥3,200)
  • 勁草書房(2021/03発売)
  • ポイント 32pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784326503964

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内容説明

韓国・台湾企業はなぜキャッチアップできたのか? 韓国・台湾企業間でなぜキャッチアップに差が生じたのか? そして,日本企業はなぜキャッチアップされてしまったのか? ミクロレベルのキャッチアップモデルを用いて,この三つの問題を立体的に解き明かす.

目次

目次

序章 問題の所在
 第1節 本書の目的と特長
 第2節 東アジアの電子・電機産業に関する先行研究
 第3節 「キャッチアップ」に関する先行研究
 第4節 本書の分析課題と構成

第1章 ミクロレベルのキャッチアップモデル
 第1節 競争優位の形成過程
 第2節 後発企業のキャッチアップの実現可能性
 第3節 後発企業が先発企業を追い越す条件:市場ニーズの変化
 第4節 商品の同質化とキャッチアップ
 むすび

第2章 液晶パネル産業の特性と市場ニーズの変化
 第1節 液晶パネル産業の特性
 第2節 液晶パネル市場におけるニーズの変化
 第3節 後発企業のキャッチアップに及ぶ影響:液晶パネル生産における追随戦略
 むすび

第3章 日本・韓国・台湾液晶パネル企業の発展過程
 第1節 日本・韓国・台湾における液晶パネル生産の推移
 第2節 日韓台主要企業の設備投資:パネルサイズの大型化戦略を中心に
 むすび

第4章 韓国企業の自立的勃興メカニズム
 第1節 韓国液晶パネル事業の勃興期
 第2節 液晶パネル事業の参入の背景
 第3節 リバースエンジニアリングとマーケティング
 第4節 日本企業と韓国政府の役割
 むすび

第5章 日本企業からの技術移転と台湾企業の追随戦略
 第1節 台湾液晶パネル事業の勃興期
 第2節 日本企業の果たした役割
 第3節 台湾が備えていた社会的条件
 第4節 副次的な位置づけにとどまった台湾政府の役割
 第5節 台湾企業の追随戦略:技術の定着化とキャッチアップに向けた
 取り組み
 むすび

第6章 生産工程のイノベーションと韓国・台湾企業の急速キャッチアップ
 第1節 本章の分析視点
 第2節 液晶パネルの生産工程に生じたイノベーション
 第3節 スリットコート方式と液晶滴下方式
 第4節 イノベーションの種をまいた日本企業と成果を刈り取った韓国・台湾企業
 むすび

第7章 キャッチアップ後の展開:日本・韓国・台湾企業の攻防
 第1節 2000年代後半以降の主要5社の業績
 第2節 シャープのものづくり志向型事業戦略
 第3節 サムスン電子・LGの市場志向型事業戦略
 第4節 効果が薄れてきた台湾企業の追随戦略
 むすび

終章 総括
 本書のファインディング
 韓国・台湾企業はなぜキャッチアップできたのか
 韓国・台湾企業間でなぜキャッチアップに差が生じたのか
 日本企業はなぜキャッチアップされてしまったのか
 日本企業への教訓

参考文献
インタビューリスト
あとがき
人名索引
企業名索引
事項索引