- ホーム
- > 電子書籍
- > ビジネス・経営・経済
内容説明
韓国・台湾企業はなぜキャッチアップできたのか? 韓国・台湾企業間でなぜキャッチアップに差が生じたのか? そして,日本企業はなぜキャッチアップされてしまったのか? ミクロレベルのキャッチアップモデルを用いて,この三つの問題を立体的に解き明かす.
目次
目次
序章 問題の所在
第1節 本書の目的と特長
第2節 東アジアの電子・電機産業に関する先行研究
第3節 「キャッチアップ」に関する先行研究
第4節 本書の分析課題と構成
第1章 ミクロレベルのキャッチアップモデル
第1節 競争優位の形成過程
第2節 後発企業のキャッチアップの実現可能性
第3節 後発企業が先発企業を追い越す条件:市場ニーズの変化
第4節 商品の同質化とキャッチアップ
むすび
第2章 液晶パネル産業の特性と市場ニーズの変化
第1節 液晶パネル産業の特性
第2節 液晶パネル市場におけるニーズの変化
第3節 後発企業のキャッチアップに及ぶ影響:液晶パネル生産における追随戦略
むすび
第3章 日本・韓国・台湾液晶パネル企業の発展過程
第1節 日本・韓国・台湾における液晶パネル生産の推移
第2節 日韓台主要企業の設備投資:パネルサイズの大型化戦略を中心に
むすび
第4章 韓国企業の自立的勃興メカニズム
第1節 韓国液晶パネル事業の勃興期
第2節 液晶パネル事業の参入の背景
第3節 リバースエンジニアリングとマーケティング
第4節 日本企業と韓国政府の役割
むすび
第5章 日本企業からの技術移転と台湾企業の追随戦略
第1節 台湾液晶パネル事業の勃興期
第2節 日本企業の果たした役割
第3節 台湾が備えていた社会的条件
第4節 副次的な位置づけにとどまった台湾政府の役割
第5節 台湾企業の追随戦略:技術の定着化とキャッチアップに向けた
取り組み
むすび
第6章 生産工程のイノベーションと韓国・台湾企業の急速キャッチアップ
第1節 本章の分析視点
第2節 液晶パネルの生産工程に生じたイノベーション
第3節 スリットコート方式と液晶滴下方式
第4節 イノベーションの種をまいた日本企業と成果を刈り取った韓国・台湾企業
むすび
第7章 キャッチアップ後の展開:日本・韓国・台湾企業の攻防
第1節 2000年代後半以降の主要5社の業績
第2節 シャープのものづくり志向型事業戦略
第3節 サムスン電子・LGの市場志向型事業戦略
第4節 効果が薄れてきた台湾企業の追随戦略
むすび
終章 総括
本書のファインディング
韓国・台湾企業はなぜキャッチアップできたのか
韓国・台湾企業間でなぜキャッチアップに差が生じたのか
日本企業はなぜキャッチアップされてしまったのか
日本企業への教訓
参考文献
インタビューリスト
あとがき
人名索引
企業名索引
事項索引