内容説明
日本の予算編成をめぐる政治を解き明かした古典が、新たな訳でついに刊行! 官僚や政治家へのインタビューなどを素材に、だれがどのような観点に立って予算編成に参画しているのか、丁寧に分析する。いまも日本の政治を制し、民主党の事業仕分けさえ支配した「予算の優位」の原理を活写する、日本政治の必読文献。
目次
ポリティカル・サイエンス・クラシックス 刊行にあたって
訳者はしがき
日本語版新訳へのはしがき
第1章 はじめに
1-1 テーマ
1-2 アプローチ
1-3 概観
第2章 省庁
2-1 概算要求の作成
2-2 戦略
2-3 結論
第3章 大蔵省:ミクロの予算編成
3-1 機構と人員
3-2 計算
3-3 結論
第4章 大蔵省:マクロの予算編成
4-1 意思決定
4-2 統合
4-3 戦略
4-4 結論
第5章 自由民主党
5-1 陣笠議員
5-2 政務調査会
5-3 派閥
5-4 結論
第6章 リーダーシップの役割
6-1 党四役
6-2 内閣
6-3 大蔵大臣
6-4 内閣総理大臣
6-5 大企業
6-6 結論
第7章 復活折衝
7-1 政府内の過程
7-2 自民党内の過程
7-3 戦略と戦術
7-4 結論
第8章 その他の予算
8-1 補正予算
8-2 特別会計と政府関係予算
8-3 財政投融資
8-4 計画
8-5 結論
第9章 予算編成システム
9-1 自民党の成立 (1954~1960年)
9-2 池田勇人と高度経済成長 (1961~1965年)
9-3 財政危機 (1965~1967年)
9-4 「財政硬直化打開運動」とその後 (1968~1972年)
9-5 田中角栄と福田赳夫 (1973~1974 年)
9-6 結論
第10章 結論
10-1 「日本」の予算政治
10-2 日本の予算「政治」
10-3 日本の「予算」政治
10-4 「現代」日本の予算政治
事項索引
人名索引