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内容説明
使い慣れた道具への愛着、見慣れた店が取り壊されているときの寂しさ、あるいはチャルメラを聞いた時に感じる懐かしさ。消費の美学はこうした経験を扱う消費者行動研究の一分野であり、多くの学問領域がかかわる学際的な分野である。本書は日本ではまだほとんど知られていないその全体像を解説し、主要なトピックについて論じる。
目次
はじめに-研究テーマとしての消費者の感性
第I部 消費の美学を知る
第1章 消費者行動研究と消費の美学
1 消費者行動研究の全体像
2 「経験」重視のトレンド
3 消費の美学の位置づけ
4 消費の美学と象徴的意味研究の区別
5 消費の美学の研究方法
第1章のまとめ
第2章 消費の美学という研究領域
1 消費の美学を学ぶための用語
2 消費の美学の基本的な考え方
3 消費の美学が取り上げる問題
第2章のまとめ
第3章 消費の美学と関連領域
1 感性研究全般における消費の美学の位置づけ
2 理論・基礎概念に関する関連領域
3 具体的な現象に関する関連領域
4 消費の美学の独自性と存在意義
第3章のまとめ
第II部 消費の美学を探る
第4章 芸術作品とポピュラー・アートの鑑賞
1 知覚対象の真正性
2 知覚対象に関する知識
3 感性的な性質
4 知覚対象の複雑さ
第4章のまとめ
第5章 商品・店舗の感性的側面と消費者の反応
1 感性に対置される概念
2 知覚対象の典型性
3 感性的な商品やショッピング環境の影響
第5章のまとめ
第6章 消費生活の中の情趣
1 芸術鑑賞とは異なる感性的経験
2 感性的経験が生じるまでの時間
3 感性的経験の分析単位
4 消費生活の中で生じやすい情趣
第6章のまとめ
補遺-想像活動による感性的経験
おわりに -「生きたデータ」としての消費者の感性
引用文献・新聞・インターネット資料
事項索引
人名索引