内容説明
日本国憲法公布から約70年。この間、最高裁はいかなる違憲審査をしてきたか。違憲審査権を行使する司法権の現実を分析・記述する概念として「司法消極主義・積極主義」という枠組を設定したうえで、人権侵害が問題となった事例を中心として憲法判例を網羅的に収集し、体系的・時系列的に詳細な分析を施す。
目次
目次
第1章 視点の設定
I 本書の課題
II 研究の方法
III 本研究の意義
第2章 最近の憲法裁判所導入論議について──一つの整理
I はじめに
II 憲法裁判所導入にコミットする立場
III 憲法裁判所導入に批判的な立場
IV おわりに
第3章 プライバシーの権利をめぐる司法消極主義と積極主義──公機関による侵害に焦点を当てて
I はじめに
II 消極主義のアプローチ
III 積極主義のアプローチ
IV おわりに
第4章 非嫡出子相続差別をめぐる司法消極主義と積極主義
I はじめに
II 消極主義のアプローチ
III 積極主義のアプローチ
IV おわりに
第5章 君が代斉唱をめぐる司法消極主義と積極主義──外部的行為の強制と教員の思想・良心の自由
I はじめに
II 消極主義のアプローチ
III 積極主義のアプローチ
IV おわりに
判例索引
事項索引
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