内容説明
海面水位の変動が可能にした「稲村ケ崎の突破」、実は梅雨の時期に行われた長篠の合戦、季節外れの大雪に見舞われた桜田門外の変――。
綿密なデータと文献資料に基づき気候と人類の歴史を描くことで高い評価を得ている著者による書き下ろし6冊目。
本作では、歴史上の人物に焦点を当て、その人生に大きく影響を与えた要素として「気象・気候」をとらえます。
自然科学と人文科学を融合させた歴史エンターテインメントです!
目次
第1章 季節外れの天気――新田義貞の幸運と悲運
海面水位の変動が可能にした「稲村ケ崎の突破」の真実と、琵琶湖周辺の峠越えで寒波と大雪で多くの将兵を失った名将のその後。
第2章 空梅雨――長篠の戦いでの信長の勝因は何か
長篠の戦いは、実は梅雨の時期に行われた。雨に弱い火縄銃を使用した戦いに、「天正三年の梅雨」はどう味方したのか。
第3章 異常気象――桓武天皇が貫徹した二大事業
頻発する蝦夷の反乱。造営中の長岡京は洪水により水没。異常気象に起因する桓武天皇治世下の二大事業の全貌。
第4章 気象と疫病――中宮定子の人生の暗転
藤原道隆の長女であり、一条天皇の皇后となった定子が生きたのは、異常気象による疫病が大流行した時代だった。彼女の人生を、清少納言の「枕草子」などから読み解く。
第5章 気象と虫害――徳川吉宗を襲った大飢饉
江戸時代きっての名君の治世は、天候不順による大飢饉の時代でもあった。吉宗の危機対応と知られざる「享保の飢饉」の実態。
第6章 南岸低気圧――桜田門外に降った春の大雪
「桜田門外の変」はグレゴリオ暦1860年3月24日に起こった。降り積もった大雪は水戸浪士を奮起させ、大きく味方した。
感想・レビュー
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