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内容説明
あのとき、レギュラーになれなかったからこそ
すばらしいチームが作れたのだ。
【登場監督】
聖カタリナ学園 越智良平
国学院久我山 尾崎直輝
済美 中矢太
鶴岡東 佐藤俊
高知 島田達二
仙台育英 須江航
天理高校 中村良二
スター選手の陰に隠れ、チームを支えてきた経験が、どんな影響を与えているのか。
コロナ禍、目標を失ったチームと
どう向き合ったのか。
監督それぞれの体験と、向き合ってきたチーム、
球児たちとのエピソードを元に、
本当に強いチームになるということは
どういうことなのか、
たくましく人生を歩む球児たちはどう育つのか、
7人の監督の珠玉の言葉で紐解いていく。
自分で考える
スターはいらない
チャレンジを忘れない
甲子園ファンはもちろん、
困難に立ち向かうすべての人へ、
未来への光となる熱いメッセージです!
【本書の主な内容】
第1章 名門・早稲田を支えた控えのキャプテン
第2章 29歳の監督がつかんだ甲子園の切符
第3章 〝松井秀喜5敬遠〟をベンチで見た男
第4章 全員野球の神髄を求めて
第5章 少年野球に新風を吹き込む知将
第6章 1000日で日本一を目指す〝補欠監督〟
第7章 プロ野球で一流になれなかった苦労人
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
活字の旅遊人
37
近頃はこういう日陰的視点が明るいところに出やすい。書き手も六大学で優勝したチームに所属していたが、大学で野球をやめた方。そこから見ると、補欠でも指導者として、ましてや甲子園を狙えるところにいる人というのは、眩しいのではないだろうか。七人の監督さんたち、それぞれの思いがあたたかい。人気が落ちているといわれて久しい野球だが、試合に出られる人は一握り。さらに上で続けられるとなると、もう実は劇的にわずかな存在。だから目立たない彼らをどうするか?時期的にそうなるが、コロナ絡みでも、早見和真『あの夏の正解』と重なる。2021/08/07
tetsubun1000mg
13
中学校までは中心選手だったが、強豪野球部に進むとレギュラーになれない選手、プロにドラフトされるも一軍に定着できなかった選手が監督になった物語。 筆者も立教大野球部の4年間ではリーグ戦に一度も出場がかなわない補欠だったそうだ。 指導者になるためには選手としての華々しい実績か、高い技術を持っていなければならないという考え方が一般的でした。この本では補欠だった監督が今どきの学生にどんなやり方で指導しているのか?と面白かった。天理でキャプテン、近鉄で11年間在籍するも出場機会がなかった中村監督の章が特に良かった。2021/04/11
katoyann
11
選手時代にレギュラーになれなかった高校野球の監督に取材をして、その野球観に迫った本。松井秀喜5敬遠を経験した済美高校の監督や少し前にそのインタビューが流行語にもなった仙台育英の監督など、7人のインタビューが収録されている。共通するのは自主性の尊重。例えばレギュラーを決める際に部員間の投票で決めるという制度を導入している高校(仙台育英、天理)もある。また、量より質であるという考えも定着し始めている。練習時間が短い国学院久我山のエピソードや高知高校の島田元監督のエピソードが印象に残った。2024/09/10
Eiki Natori
7
個人的には高校野球が嫌いなのであるが、「補欠」だった監督を取材した本に興味を持ち購読。 さらにコーチや監督で一度は失敗した経験を持つ監督が多く、挫折を感じたことが糧になっている。 どの人も人間性が備わっていたのだろう、選手としてはレギュラーでなくても、後継者やコーチや主将として指名されている。 高知高校の監督の「一番自信あるのは、下手くそな選手に教えること」という言葉が象徴的である。野球エリートだけを育てるために、その他の選手を切り捨てる指導者が多い中、彼らは選手たちに対する愛情が伝わってくる。2021/05/21
higassi
5
★★★★☆ 高校野球の強豪7校の監督たちを追った一冊。歳を重ねると高校の3年間はほんの僅かな期間で「その後の人生」の長さ(とその重要性)が身に沁みてきます。一方、幼い頃から野球に打ち込んできた高校生にとっては甲子園が「人生の集大成」。その「溝」こそ高校野球の指導者の醍醐味なのかもしれません(野球に限らずでしょうけど)。2021/05/17
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