内容説明
小説家になる夢を捨てきれず、勤めの傍ら小説を書き続ける主人公の男の家に、小中学校の同級生・湯川秀樹が風呂敷包いっぱいの原稿を抱え、「作家になりたいんや」と押しかける。
鼠のような目をした湯川は、うすのろぶりを皆に馬鹿にされ続けてきた奴だ。
しかし、その可笑しな感性を生かし、常人には作り得ない作品世界を作り出せるのではないか……。蔑んできた男が、自分が心から欲している才能を隠し持っているかもしれないという期待と嫉妬。湯川のことが頭から離れなくなった男は、いつしか湯川を題材に小説を書き始める――。
表題作「となりの男」ほか、「ユタの肖像」「桜かがよう声よ」「水門」
全4篇の人間の本質に迫る短篇を収録。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
toshi
8
著者は地元の出身らしい。かなり短い「ユタの肖像」から始まる。なんと二人称で書かれた小説。ただ主人公が「あなた」と書かれているだけで三人称で書かれているもの何ら変わらず、あえて二人称にした意味が分からないし、効果も感じられス違和感だけ。3作目は表題作。一番読みやすかったけれど、結局何だったの?と言う物語。隣の家の話と湯川秀樹の話が一つの作品になっている意味が不明。最後の「水門」は地元が舞台。冬の間毎週末釣りに通う諏訪湖の水門が重要な場所になっていてちょっと嬉しかったりするけれど、内容は良く分からない。 2021/03/21
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