内容説明
江戸時代後期に突如現れ、わずか10ヶ月の活動期間に数々の名作を残し、忽然と姿を消した浮世絵師、東洲斎写楽。その正体を巡り、4つの歴史談義が繰り広げられる。異説珍説数多ある中で、写楽が謎の絵師とされてしまったその理由とは…? 緻密な検証とユーモアたっぷりの発想で贈る、歴史謎解きエンターテインメント。単行本未収録の新エピソードを含め、大幅に改稿。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
agtk
5
文庫版で再読。前回流し読みした「写楽 一七九四年」が面白く感じた。一冊まるごと写楽は読みごたえがある。今回初めて知ったこともあった。写楽は斎藤十兵衛なんだろうけど、遊戯としていろんな謎で遊べるのは楽しい。2021/03/14
agtk
4
気になって再読。クルトの三大肖像画家の話が俗説であることは、この本にすでに書いてあったのか。すっかり忘れていた。2025/01/13
ぼうず66
0
歴史検証はかなりしっかりした上で珍説で遊び倒す手法が素晴らしい! しかし八切止夫の名前は知らなかったなー笑 日本の「歴史陰謀論」の生みの親みたいな人なのね。 陰謀論はあくまでもフィクション読み物として楽しむ分には面白いんだよなー2021/12/31