スターツ出版文庫<br> この恋を殺しても、君だけは守りたかった。

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スターツ出版文庫
この恋を殺しても、君だけは守りたかった。

  • 著者名:稲井田そう/U35
  • 価格 ¥550(本体¥500)
  • スターツ出版(2021/03発売)
  • GW前半スタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~4/29)
  • ポイント 150pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784813710530

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内容説明

幼いころから吃音が原因で嫌な経験をし、明日が来ることが怖い高1の萌歌。萌歌とは正反対で社交的な転校生・照道が現れ、毎日が少しずつ変化していく。彼は萌歌をからかっていたかと思えば、さりげなく助けてくれて・・・。意味不明な行動をする照道を遠ざけたい萌歌だったが、ある日彼も自分と同じような傷を抱えていることを知り・・・。萌歌を救うために自分を犠牲にしようとする照道を見て、彼女は誰もが予想だにしなかった行動に出る??。ふたりの絆に胸が締め付けられる純愛物語。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

稲荷

22
学校のスクールカーストや世間に立ち向かおうとする姿勢がよかった。そして改めて、相手に理解してもらうのも、するのも容易でないと感じた。2人がずっと幸せだといいです。2021/03/07

陸抗

21
タイトルの過去形が気になり、一気に読んでしまった。小さい頃から吃音のせいで嫌な思いをしてきた萌歌。高校のクラスの片隅で小さくなっていた彼女を見つけた転校生の照道が、やたらと萌歌に構い、困っているとさりげなく助けてくれる。クラスカースト上位の由夏やその取り巻き、由夏に媚びを売る担任の安堂。クラスのいじめの問題って、生徒だけの問題じゃなく、先生がどう関わるかで悪化するなとしみじみ思う。相手の気持ちを考えない上っ面の善意なんて、いらない。萌歌と一緒に一歩進めた萩白先輩と共に、幸せになって欲しい。2021/03/09

なみ

19
吃音に苦しみ、クラスで孤立する少女、樋口萌歌は、転校してきた清水照道の謎の行動に戸惑う。わかりそうでわからない彼の真意に、萌歌の心が揺れ動いていく純愛もの。 メインの2人だけではなく、クラスメイトや教師も人間らしく、生々しく描かれていて、物語の動きに説得力がありました。 最後に萌歌が勇気を出して選択した行動に、胸が熱くなりました。 萩白先輩が格好よくて優しくて好きです。2021/03/09

㌕@無浮上

15
障害があるだけでいじめられるんだなと感じました。自分だって好きで持っているわけじゃないのに、人から避けられ、嫌われ。読んでいてとても胸が苦しくなる作品でした。だからこそ読んでほしいっていうか、私にとってこの本は私を支えてくれた本といっても過言ではないので。今の世の中、「多様性を認めよう」という声が多数多く上がっているように、「障害があるから。」とかで縛り付けてほしくないなと思ったので、今の世の中ぴったりな本。ぜひ読む本に迷っていたらこちらおすすめです!

かっぱ

14
幼い頃から悩まされる吃音を抱えた少女と社交的で明るい転校生の少年が織りなす物語。正義が万人にとって正しいとは限らない。学校という閉鎖的な環境の中で圧迫された日常生活が萌歌の鬱屈とした感情をこれでもかと表している。多感な時期に直面する他人とは違う自分の欠点に苦しまない人はいないだろう。だから痛みなしに人生は送れない。けれど、自身に消えない傷があるように、別の誰かも傷を背負って生きている。照道の自傷とも取れる行為には賛否があることは分かるけれど、それもまたひとつの正義の形。今は正義の輪郭をなぞっている2021/03/06

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