内容説明
「大食の美食趣味」を自称する著者が出会ったヴェトナム、パリ、中国、日本等。世界を歩き貪欲に食べて飲み、その舌とペンで精緻にデッサンして本質をあぶり出す、食と酒エッセイ傑作選。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
kinkin
92
1950年〜70年代にかけて雑誌に紹介されたエッセイ集。タイトル名はベトナムの魚醤のことだ。氏はベトナム戦争真っ只中従軍記者として戦火の中で取材をしてきた。その頃のものだと思う。しかしなんといっても面白いのは酒と食についてのウィットの効いたところにある。いやウィットというより食と酒を文学的にかつ俗っぽく書けた方だと思う。今テレビでは毎日のように食番組をやっているがこれを観たらなに想うだろう・・・存命なら91歳。どんな言葉で皮肉ったかぼやいたか。図書館本2021/12/16
ちゃーびん
9
食べ物がとても美味しそう。彼の目の前で起こった事や体感した事を感覚的な文章にするのはさすがの一言。反面、情報などの正確さがかなり危うい。少なくともベトナムについては明らかな誤りなどが見受けられ、かなり雑で驚く。きっと他の国について書かれた本も同じなんだろう。日本でnước mắmの発音をニョクマムと広まってしまったのはこの人のせいだろうなあ、結構な戦犯だわ〜(笑)。 同じ朝日新聞特派員本多勝一氏の落ち着いて正確に書かれたものと比較して読むと面白い。かなり違うタイプですが、どちらの方のも好きです。2026/01/28
DEE
8
食と酒のエッセイだけを集めた、まさに傑作選。既読のものも少なくないけど、読み返すたびに新たな発見があるので飽きることはない。2021/05/08
じーーーな
4
切り口に唐辛子を擦りつけたパイナップルの香りが象徴するヴェトナムの描写、本当に美味しそうでどこか出掛けたくなる。 アルコールを手放しで歓迎する姿勢は多分誰にでも受け入れられるものとして書かれているのだろうけれど、お酒飲めない身としては「今いったい何を読まされているんだ……?」という感じになる。 しかしこう、たまに台詞の形を取ってる文を見ると、ああこういうのが年配の方のああいう文面に繋がるのかしらと……。こういう台詞回しが洒落ていると思われていた時代があったのかな。2021/01/15
niz001
4
自分の嫌いなもの・理解できないものをまろやかに貶すのとドヤ顔が想起される気取った感じが合わず途中から流し読み。2020/10/08
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