内容説明
義父殺しの容疑で逮捕された夫の無実を信じ、空白の時間を追求する妻。彼女を待ち受ける非情の罠! ――木塚夏子の父・重四郎が、茨城県大洗海岸で死体となって発見され、夏子の夫・達也が容疑者として勾留された。夫を信じる夏子は、懸命の努力でアリバイ証明に奔走し、達也の無実も明らかになったかと思えたが、ある重大事実も判明し、彼女の不安も極点に達する。夫婦の愛の虚妄を非情に描いて深い余韻を残す、長編推理の傑作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
こまちゃん
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泡とはどういう意味でこのタイトルをつけたのだろうか。一瞬にして消えてしまう・・・幸せが未来永劫続かないはかなさを意味しているのか・・・ラストのフレーズが笹沢作品らしく余韻を残している。2011/11/19
wm_09
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――夫の拘留期間はあと三日。妻は夫の無実を求めて奔走する。 事件の背景が明かされていく手法は簡潔だが、それなりのサプライズも用意されていて満足。しかし何と云っても、この類のテンプレとしてはかなり珍しいおちの付け方が素晴らしい。タイトルの意味を振り返る時、ただただ呆然とさせられることうけあい。(ローウェル嬢)2010/02/24
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