中公文庫<br> 異常探偵  苺さん殺人事件

個数:1
紙書籍版価格
¥858
  • 電子書籍
  • Reader

中公文庫
異常探偵  苺さん殺人事件

  • 著者名:前田司郎【著】
  • 価格 ¥858(本体¥780)
  • 中央公論新社(2021/02発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784122070349

ファイル: /

内容説明

スーパーのレジ打ち主婦とへっぽこ美青年の捜査劇!? ある夜、禁忌の性癖を抱えた女性「苺さん」の遺体が発見された。警察は自殺と処理する中、異常事件専門のプロ(?)達が動き出す。被害者、犯人、追っ手もみんな〝異端者〟で……笑いと背徳の先に、優しく涙が胸を打つ、新しい探偵物語。『異常探偵 宇宙船』より改題。短篇「街のお墓」収録。


「無職ということですか?」
「無職? バカな。無職の少年探偵なんて居ないでしょ? 少年探偵なんだから、仕事は少年探偵ですよ。だから無職じゃないでしょ?」
(本文より)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kk

13
少し変わった人たちの、かなり変わった物語。とってもシュール。帯にあった「最高にくだらない傑作」っていう惹句、ある意味、言い得て妙かな。ただし飽くまでも「ある意味」ね。2021/03/26

アオノ

3
こんなタイトルなのに、ミステリーではありません。怪人と探偵と少年探偵団は出てきますので、乱歩的ではあります。帯に『最高にくだらない傑作』と書かれていますが、全然くだらなくない!まあ、最高でもない。確かに前半はふざけてるの?という展開が続きますが、次第にそうではない事がわかってきます。怪人・空気ゴキブリも宇宙船探偵も探偵団の少年少女も、社会に適応できず、はみ出てしまったアウトな存在ですが、決して憎めない。むしろ宇宙船とかゴキブリが格好良く思えてくるから不思議。ラストに少しだけ希望が灯るのも良かったです。2021/05/14

らいむ

2
第一話の空気ゴキブリの描写が圧倒的に良い。2022/10/18

jolly

2
たまに読みたくなる前田作品。これもまたぶっ飛んでていい。ほかの作品もどんどん読み進めようと思った。2022/06/13

askmt

1
乱歩へのオマージュ。とはいえ日常が非常識化している昨今、変態趣味を描くのも相当苦労するよなというのが実感であり、そのような困難さの中でなお完成度は高いと思えた。2021/04/26

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/17426191
  • ご注意事項