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内容説明
●イノベーションとマーケティングは別個のものではない
多様なデジタル化にかじを切る「第二の創業」を成功させた富士フイルムの古森会長。マーケティングを顧客満足から社会的貢献(マーケティング3.0)、そして顧客の自己実現(4.0)にまで高めたコトラー氏。この2人がタッグを組み、企業成長のエンジンとしての「イノベーション」のあるべき姿に食い込む。
古森会長は経営実務を熱く語る。リーダーシップ論(危機時には、リーダーはワンマンでなくてはならない)、人間力を育む「ビジネス五体論」、PDCAサイクルに代わるSTPD(see-think-plan-do)マネジメントなどが、富士フイルムの「VALUE from INNOVATION」の文化を創り出してきたことがわかる。
コトラー氏はマーケティング4.0に突入した社会において、企業の浮沈のカギを握るのはSDGsにあると語る。今後はSDGsが企業の課題解決に大きな役割を果たす。
イノベーションとマーケティング。これらは互いにループして、企業価値を高めていくのだ。
●Never Stop――変革をとめるな
翻って新型コロナ感染症が蔓延する世界。日本語版出版にあたって、古森会長が新たにコメントを寄せてくれた。「優れた商品やサービスの提供を通じて社会に新たな価値・優れた価値を届けるという企業の本源的な役割を、今ほど強く感じることはない」という。ヘルスケア事業にも力を注ぐ中、「予防」「診断」「治療」という側面から、社会課題の解決に向けて今後も力を注いでいく。
「高い技術力で、いい製品、優れた製品、進んだ製品を社会に提供する」ことをモットーに、富士フイルムはこれからも存在感のある会社であり続ける。
目次
はじめに フィリップ・コトラー
第1章: デジタル化による破壊と富士フイルムのトランスフォーメーション
第2章: 富士フイルムの改革―― 絶対に負けられない戦い
第3章: 「富士フイルムウエイ」の分析
第4章: イノベーションの地勢の再マッピング
第5章: 社会的イノベーションを創出する人間主義的アプローチ
第6章: 古森のマネジメント・アプローチ
第7章: 古森ウエイーーフロネシスの実践
第8章: コトラーの見解――「マーケティングでより良い世界に」
第9章: コトラー・古森ウエイの紹介
第10章: 富士フイルムのビジョン
第11章: 結論