角川文庫<br> 監殺

個数:1
紙書籍版価格
¥880
  • 電子書籍
  • Reader

角川文庫
監殺

  • 著者名:古野まほろ【著者】
  • 価格 ¥880(本体¥800)
  • KADOKAWA(2021/02発売)
  • ポイント 8pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784041076644

ファイル: /

内容説明

優秀な警部が警察署内で首を吊った。闘病の末の自殺だという。背景にあったのは組織ぐるみの陰湿なパワハラだった。警察の罪を取り締まる目的で集められた異端児集団「監殺部隊SG班」は、悪徳上司たちに”処分”を下すため、秘密裏に動き始める……。出世レース、派閥争い、人間関係の軋轢――私怨と義憤が渦巻く中、声なき者の無念は晴らせるのか。組織で働くすべての人に贈る、元警察官による圧巻の復讐ドラマ!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

dr2006

43
厳格に法を守らせる立場にある警察組織は、第三者の介入を許さない。組織内で起きた犯罪は隠滅仮装され自浄出来ない。元警察官の作者ならではの描写はリアルでえぐくて、フィクションである事を願い続けて読んだ。解説にもあるが必殺シリーズの警察版という好評に賛成。懲戒が相次ぎ内部監察が機能不全となったB県警に、悪辣な病巣を浄化する目的で第三者的な臨時組織の「巡回教養班」が設置された。チート昇任の中村、機動隊の狂犬、公安の茶人、イケメン王子、嬢王の5人のメンバーは夫々の個性的な技量を活かし、対象者を片付ける。面白かった。2022/11/24

坂城 弥生

42
必殺仕事人の現在警察版みたいな感じ。2021/09/20

てつ

36
元キャリア警察官による必殺仕事人サスペンス。小気味良い。2022/02/02

ノンケ女医長

30
秀逸極まりない着眼点だとは思う。警察の警察が描かれる。悪徳非道な所業で、真面目な警察官が地獄へと追い込まれていく。組織独特の怨嗟が拡大していく様子に、息を飲む。著者の、溢れる警察への愛と知識。それらが、あまりにも膨大で小説としての成立度は果たしてどうか。どの登場人物も、同じような口調と内容であることが多く、あまり個性が感じられない。警察組織は実際そうだという意見もあろうが、退職して何十年も経つ元女性警察官が、そんな言葉は発しないでしょと疑問だった。現職警察官が詠むと、また違う感想になるのだろうか。2023/11/05

さち@毎日に感謝♪

28
初読み作家さん。あとがきにもありましたが、警察版必殺仕事人の話。最後に成敗するまでの過程が長く感じられましたが、悪い事をした人がきちんと罰を受けた事に対してスカッとしました。2023/01/10

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/17331328
  • ご注意事項