角川文庫<br> 平城京

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紙書籍版価格 ¥924
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角川文庫
平城京

  • 著者名:安部龍太郎【著者】
  • 価格 ¥924(本体¥840)
  • KADOKAWA(2021/02発売)
  • ポイント 8pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784041096109

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内容説明

遣唐大使の命に背き罰を受けていた阿倍船人は、突如兄から重大任務を命じられる。立ち退き交渉、政敵との闘い……。数多の困難を乗り越え、青年は任務を完遂できるのか。直木賞作家が描く、渾身の歴史長編!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

サンダーバード@読メ野鳥の会怪鳥

95
朝廷の実力者藤原不比等の命を受け、平城京造成にかかる阿倍宿奈麻呂とその弟船人。たった2年という短期間で行う巨大な土木工事。先住民の立ち退き交渉、無理な納期、反対派の妨害工作、主流派と反主流派の政争。1300年も前の出来事とはいえどこうした事は現代と変わらない。平城京遷都と言うプロジェクトX物であり、裏で操る影の黒幕は?と言うミステリーでもある。教科書では「710年、平城京遷都」とだけしか学ばないが、その裏にはこうした物語があったかもしれないなと思わせる歴史物エンタメとして楽しめました。★★★+2021/06/18

TheWho

15
白村江の戦いの新羅征討将軍阿倍比羅夫の息子の阿倍宿奈麻呂が、平城京遷都の際に造平城京司であった史実を基に、架空の弟である阿部船人を主人公に新都平城京造営の苦難を綴る歴史絵巻。物語の文中で、遣唐使が唐から冊封を受けると云う文脈に違和感を覚えたが、これが平城遷都の反対派の中核にあったと云う事に驚愕を覚え、かつ聖徳太子以来の独立志向から白村江の敗戦で、属国に陥る憤慨と、日米戦争で敗戦をして事実上の米国の属国化した現在をフレッシュバックし、考えさせる一冊です。2021/11/16

Y.yamabuki

15
阿部船人は平城京造営の手助けを兄の宿奈麻呂から頼まれる。朝廷内部は忖度とか配慮とかそんなものが渦巻いていてスッキリしないが、船人が立ち退き交渉や役夫の扱いで実直さと工夫から信頼を勝ち得ていく様は気持ち良い。けれど造営に対しては、兄の立場を慮っての尽力で思い入れは感じられない。遣唐使の経験があり、海の傍に居ると落ち着くという船人は根っからの船乗りなのだろう。全体的にスッキリしない部分も有ったけれど平城京造営の様子に妨害工作の黒幕の探索というミステリー要素も加わり興味深いい作品だった。2021/09/06

coldsurgeon

8
平城京遷都に関わるミステリーであり、テクノクラート物語である。現在の奈良盆地を思い浮かべながら、平城山のふもとに展開される造都工事が、働く人の汗臭さを感じるように描かれる。そして、それを妨害する謎の集団が、関わることによりミステリーとなる。若い国が、世界に向けて飛び立つときの、その力強くも迷いながら進む姿が、まぶしい。2021/03/13

KT1123

4
時の権力者藤原不比等が、まだ完成してそれほど経たない藤原宮(新益都)から、2年弱で新しく唐の長安のような都を造るよう命を受けた兄阿倍宿奈麻呂から任務を託された船人。人足がどのくらいいるのか計算し、宿舎を建て、川の流れを変え、山を削り、道を造り、もともとの住人の立ち退きの交渉に当たるなど、興味深い点もさることながら、妨害工作をしてくる反対派の黒幕の意外さなど、エンターテイメント性もたっぷりありました。面白かった(^.^)2021/06/15

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