渋谷系狂騒曲 - 街角から生まれたオルタナティヴ・カルチャー

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渋谷系狂騒曲 - 街角から生まれたオルタナティヴ・カルチャー

  • ISBN:9784845635887

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内容説明

音楽ナタリーで好評のコラム「渋谷系を掘り下げる」を書籍化!

1990年代に日本の音楽シーンに大きな変革をもたらした「渋谷系」。その渋谷系カルチャーとは何だったのか、多くの証言者を迎え、多角的に掘り下げた音楽ナタリーの連載コラムを書籍化。連載全14回のすべてを掲載するほか、新規インタビュー、渋谷系のルーツを探るディスクガイド、脚注を加え、さらに充実した内容を目指します。

【CONTENTS】
センター街の一角から始まった黄金時代
多くの才能を輩出したネオGSシーン
ドレスコーズ・志磨遼平が語る憧憬とシンパシー
カジヒデキが語る僕が渋谷のレコ屋店員だった頃
裏番會田茂一が語るアナザーストーリー
マンガ家・大橋裕之が描く僕と渋谷系
吉田豪が語るアイドルソングとの親和性
1990年代生まれが作る渋谷系プレイリスト
対談:LOW IQ 01×松田CHABE岳二
DJ松浦俊夫が語るクラブジャズシーンの黎明期
韓国のポップミュージックへの影響
岡崎京子と渋谷系のシンクロニシティ
多彩な才能が集った伝説のクラブ、下北沢SLITS
小泉今日子が語る渋谷系の目利き川勝正幸
ほか

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

阿部義彦

17
リットーミュージックの本です。元はネットでやってた音楽ナタリーでの連載に新規の内容を加えて書籍化しました。私の考える、渋谷系そしてポスト渋谷系といえば、コーネリアス、ラブ・タンバリンズ、ピチカート・ファイヴ、サイレントポエツ、ヤン富田、フィッシュマンズ、バッファロー・ドーター、辺りですね。兎に角多面的に色んなキーパーソンから話を聞いてます。元HMV渋谷店の仕掛け人、太田浩さんから始まり、カジヒデキさん、やオルタナの坂本慎太郎さん、EL−MALOの會田茂一さん、DJユニットUFOの松浦俊夫さん等の凄い面子。2021/12/24

ズー

14
オザケン スチャダラ オリーブが中学のころ好きだったけど、私の知ってることは氷山の一角だったんだなーと。名前だけ知ってる!この人知らない!なんてアーティストや、オススメのネオアコやブルースのレコードの曲をYouTubeで調べて、音楽を聴きながら読み進めたり。あの頃の渋谷があったからこそ、私は憧れて上京してきたと言っても過言ではない。色々聴きながら、あの曲ってこれに絶対影響受けてるわ!ってのがすごくあって面白かった。渋谷系詳しい人ほど楽しめると思う。レコード聴きたくなった!2021/04/22

furu_sato_sf

8
これまで”渋谷系”という言葉に対しては”何となくおしゃれ”という程度の印象しか持っていなかったが、この本を読んでも音楽ジャンルとしての定義は良い意味でさらに良く分からなくなった。個人的に、「渋谷系は音楽を中心とした”古今東西のポップなものを掘り越すカルチャームーブメント”だった」という表現はなるほどと感じたが、音楽に限定されることなく、自分たちの足で探して良いと思ったものを、仲間とシェアして拡散させていくという点は、現在のカルチャーの在り方につながる点もあると思ったりもした。2021/04/20

ポルポ・ウィズ・バナナ

5
「英国音楽とあの頃」と登場人物がかぶっているのに時代の空気感は一変して90年代になっていて面白い。渋谷系とはなんだったのか。その時代を見てきたから何が渋谷系と呼ばれてきたかは分かるが具体的な分類は難しい。渋谷系イズアティテュードとしかいえない。「本物じゃなさ」ってのは分かる。そもそもは元ネタを踏まえたハイコンテクスト結果的にそれ以降日本の音楽はタコツボ化していくのかな。その辺はなんか符号が一致するような気がする。2021/03/29

kimrahimovic

4
渋谷系は「同時代の海外の最先端を追う人たち」と「過去の良い音楽を掘る人たち」が一緒になって創ったムーブメント。それは90年代のレコード文化が土壌になっている。 本書はいわゆる渋谷系ド直球ではなく、エアジャム世代、ネオGS、ゆらゆら帝国、アイドル、松浦俊夫など、同時代だけど部外者だった人たちや、渋谷系前夜、その後の人達の渋谷系との接点や影響から、渋谷系の新たな輪郭を浮かび上がらせ、前述の定義をよりはっきりと可視化させている。2021/03/19

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