ニッポン沈没 世の中ラボ2

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ニッポン沈没 世の中ラボ2

  • 著者名:斎藤美奈子【著者】
  • 価格 ¥1,650(本体¥1,500)
  • 筑摩書房(2021/02発売)
  • ポイント 15pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784480815262

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内容説明

戦争、原発、経済格差……。さあ、この国は沈没か? どうなんだ? いま何が起こっているのか。その時々のトピックスを関連書3冊をベースに論じる、47の同時代批評。

目次

激震前夜
「地方の再生」っていうけどさ
「切り札は世界遺産」の愚
「大きな政府」で何が悪い
余計なお世話の「無縁社会」
原発震災
事故は予見されていた
震災直後の震災特集はすべて「想定内」
福島の現実、中央の論理
養殖「ドジョウ総理」の不可解
震災後を語る人びと①言論編
震災後を語る人びと②脱原発編
震災後を語る人びと③文学編
「戦争文学」の語り方、論じ方
橋下徹が迷惑なんですけど
世界史本が売れている理由は何?
「創作」と「盗作」の狭間で
あの日の官邸は「無能」じゃなかった
「領土問題」の懸念は国内にあり
炭鉱が物語るエネルギーの近代
安倍復活
デモ(だけ)で社会は変わるのか
会津藩士の娘がヒロインになるまで
スポーツ界の暴力容認構造に喝!
日本の対米追従はいつまで続く
永山則夫事件から見た加害者の「闇」
慰安婦問題と日本の名誉
民主党政権、自爆への軌跡
若者の「政治離れ」を止めるには
自民党「憲法草案」がひどい
リニア新幹線の未来はバラ色か
マルクス復活、そのこころは?
首相も支持する「日本を取り戻す」ベストセラー
新聞各紙「特定秘密保護法成立」の伝え方
五輪を手にした東京の身勝手
言論沈没
何とかしてくれ「嫌韓」思想
ヘイト・スピーチの意味、わかってる?
3・11後文学のいま①評論編
3・11後文学のいま②小説編
朝ドラの主人公が「天然」である理由
集団的自衛権って何なのさ
跋扈する妖怪、ブラック企業
資本主義が崩壊する日が来る!?
キラキラ「四〇代女子」の怪
悲惨すぎる! 「貧困女子」の現実
恐怖! 原発事故後のディストピア小説
「イスラム国」の厄介な事情
ピケティ現象と日本の格差
朝日「誤報」騒動の波紋①応援団編
朝日「誤報」騒動の波紋②批判者編
あとがきにかえて
ニッポン沈没年表
本書で取り上げた本

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

まーくん

81
本書は2010~15年まで、話題の本やその時折のニュースに関連した本を取上げ、書評と時評の間のような47本のコラムを収録したもの。著者斉藤美奈子さんの切れ味鋭い辛口批評を期待して手に取ったが、10~15年も前の時評は少々古過ぎた。原発震災や経済問題、決して課題が解決したわけではないが、良きにしろ悪しきにしろ(ほとんど悪しきだが)その後の状況が変化したため、批評の新鮮さが薄れ、読み切る意欲が削がれた。1本のコラムにつき3冊の評価傾向の異なる本を読み込んで批評してるのには感心する。一応全コラム読んだが…沈没!2025/04/08

榊原 香織

60
2010~2016年連載の本紹介コラム。 政治社会関連がほとんど。東北大震災の衝撃から始まる。 ばっさばっさと切る語り口は変わらず痛快だが、ほぼ読んだことない本ばかり。ピケティもこのころブームだったんだナ2024/05/21

アキ・ラメーテ@家捨亭半為飯

48
テーマごとの3冊の本の紹介であり書評兼社会批評。原発、選挙、沖縄基地、日米関係など、読んでいると、ニッポンもう終わった!!という気持ちになる。このままではダメだとは皆、気づいている。変わらなければダメだと。そう思うものの、絶対に変わらないだろうとも思っている。このまま、どんどん悪い方へ向かう一方で希望も何も無いのだディストピアニッポン……という気分。滅びの国へようこそHELLYEAH!!(やけくそ)2016/03/30

もりくに

44
大好きな斉藤美奈子さんが、ニュースな本の「書評」を通じて、「時評」との中間を行くとのこの本、「忖度」があるわけもなく、切れ味抜群で面白かった。まず、2010年代の日本を特徴づけるキーワードとして、「戦争」、「原発」、「経済格差」を挙げている。さらに大きな人災を2つ。1つは3・11。もう1つは第二次「安倍」政権。毎回3冊の本を取り上げている。<世界史本が売れているのは何?>では当時話題の「世界史」(W・Hマクニール)と、「銃・病原菌・鉄」(J・ダイアモンド)を比較している。(どちらも購入も、「死蔵」本。)2020/02/14

おかむら

40
いつも小気味好くチクチク刺してくれる斎藤美奈子さんの新刊。毎月のお題(時事ネタ)に関する本を3冊読んで書評。良い本だけでなくダメな本もちゃんと読んでダメだししてくれるところが楽しい。痛快批評。ったく安倍はよう、と思ってる方にはオススメ。あと百田キライの方にも。2015/11/20

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