ハーパーコリンズ・ジャパン マイクロソフトCTOが語る新AI時代

著者名：ケヴィン・スコット【著】/高崎拓哉【訳】

ハーパーコリンズ・ジャパン（2021/02発売）

• ISBN：9784596551627

内容説明

AIを、すべての人の利益のために。

“都市vs地方”――格差解消のカギは「人工知能」にあった。
分断された社会を再びつなぐ、開発最前線からのメッセージ。

『ウォール・ストリート・ジャーナル』紙ベストセラーリスト第1位

本書は、自分自身、組織、世界のためにどう協働し機会を創出できるか、示唆に富んだ視点を与えてくれる。　――サティア・ナデラ（マイクロソフトCEO）

「ロボットに仕事を奪われる」でも、「AIのもたらす未来はバラ色だ」でもない、両極の中間にあるバランスを著者は見いだした。　――J・D・ヴァンス（『ヒルビリー・エレジー』著者）

本書は、われわれが目指すべき未来を明るく照らしてくれる。　――リード・ホフマン（LinkedIn共同創業者）

すべての人に豊かさとチャンスをもたらしつつ、世界的難題を解決するAIの可能性とは――

人工知能（ＡＩ）に関しては、広まっているストーリーがふたつある。
専門技術を持たない労働者の市場がどんどん破壊されていくという暗い予想と、
知識人や専門家は仕事の生産性と効率を高めていくという牧歌的な予想のふたつだ。
しかしそのどちらも、ＡＩをめぐる物語の全体像を捉えてはいない。
わたしの考える未来は、もっと繊細で、複雑で、希望に満ちている。　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（「はじめに」より）

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[TK39]

良書。アメリカの田舎出身のマイクロソフトCTOがAIを活用し、農業、製造業を再生できると考えている。アメリカ版の地方創生。洒落たデジタル化ではなく、必要な人、実業にAIを組み合わせることで、活性化を図れる。デジタルと言うとすぐに仕事がなくなる、不連続の変化云々と煽る知識人とは一線を画す。マイクロソフトの経営にこのような人物がいるのが、アメリカの多様性、強さであろう。

2021/03/13