内容説明
教師やカウンセラー,保護者は災害・事故後の子どもの心をどう支えるべきか.著者はこれまで,阪神淡路大震災やインド洋大津波,四川大地震などの現場で活動し,東日本大震災後,岩手県教育委員会のスーパーバイザーとしてケアシステムの構築を行っている.授業例も含め,ストレスやトラウマへの対処法を実践的に教える.
目次
はじめに┴1章 「心のケア」についての考え方の変化┴2章 東日本大震災後の心のケアモデル┴3章 こころのサポート授業┴4章 ストレス対処法を学ぶ┴5章 成長につながる表現活動を┴6章 未来に向かってつなぐ
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
壱萬弐仟縁
21
自己回復力がセルフケアの力(6頁下段)。いきなり思いだされるのがフラッシュバック(42頁上段)。あの峠道にあった落葉の吹き溜まりのせいで、柵から落ちたら真っ逆さまの夢を見た(今朝=昨年12月15日)。回避・麻痺は話題にすらできないので、トラウマの真理教育はできない(56頁上段)。2016/02/06
riviere(りびえーる)
3
震災だけでなく、生きていく上でのストレス対処にも使える内容です。著者は今回の東日本大震災だけでなく国内外の震災ストレスにかかわった人。主として震災における子どもたちのこころのケアについて書いてあります。難しい内容が平易な言葉で書かれていて、暖かさを感じました。こんな時どうしたら良くて、どうしたらいけないかが具体的に書いてあり、助かりました。2012/04/25
よし
1
東日本大震災被災地の子どもたちの「心のケア」のスーパーバイザーとして活躍中の冨永先生によるブックレット。阪神淡路大震災や外国での地震津波災害など数多くの経験を踏まえ、子どもたちにどう接するべきか、淡々と分かりやすくまとめられています。現場の先生のために書かれたものだと思いますが、勉強になりました。2012/04/19