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内容説明
トランプ死すとも不満は死なず――2021年1月、過激な陰謀論を信奉するトランプ主義者の群衆が、ワシントンの連邦議会議事堂を襲撃した。恐れ、怒り、憎しみ、攻撃性などの暗い感情から力を引き出す「ダークサイド」現象がいま、民主主義国に挑戦状を突き付けている。トランプ現象は米国の内政混乱の結果であり、原因ではない。また、同じ現象は米国だけでなく、欧州にも存在する。さらに中国によるCU(中華連合)の形成や、軍事技術の進歩による地政学的優位の喪失など、日本にとって理想的だった安全保障環境が失われつつある。われわれは自由と民主主義を守ることができるのか。長年にわたる日本の課題と解決策、「ポスト1953年体制」の戦略論が凝縮した1冊。 (目次)序章 米国の自信喪失を考える/第1章 日本の宿題――なぜ手をつけないのか/第2章 覚醒した世界のダークサイド/第3章 「一発屋興行師」だったトランプ/第4章 失われる地政学的優位
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
佐治駿河
50
第一次トランプ政権の時に書かれた本となります。雑誌『Voice』の巻頭言を編集した本のようですね。この時から著者の宮家さんはアメリカとイランとの関係性について書かれていました。この時はいくら関係性が険悪になろうとも現在のような予想できなかったでしょうね。本文ではありませんが、あとがきの【「考える」贅沢な時間】という言葉にはっとさせられました。これからのAI時代にゆっくり「考える」時間は貴重であり、最高の贅沢かもしれないと気付かされたように感じました。2026/03/25
金吾
20
第1章「日本の宿題」は放置されている問題を明確にしていて興味深い話でした。2025/05/05
ta_chanko
19
ブレグジットやトランプ現象は原因ではなく、結果。近年、世界は確実に分断へと向かい、各地でダークサイドが剥き出しになってきている。自由・平等・民主主義・多様性などの「普遍的な価値観」や「ポリティカル・コレクトネス」に対して、人種差別・移民排斥などの本音?を恥じらいなく主張する人々も現れている。冷戦終結後のアメリカ一強の時代が終わりつつあり、世界的な地殻変動が起きていると言えるだろう。新型コロナウイルスによるパンデミックが、その動きに拍車をかけている。2021/04/23
JUN
15
「グローバル化という名の新たな弱肉強食型資本主義に取り残された人びとは、ごく少数の勝ち組と夥しい数の負け組しか生まない現在のシステムに疑問をもち始めた。国際主義に代わり自国第一主義が、普遍主義に代わり排外主義や差別主義が再び台頭し始めた。トランプ現象は原因ではなく、結果なのだ。」この後、コロナやウクライナ問題があり、各国の自国第一主義が更に進行しているように感じる。2022/05/17
まゆまゆ
14
月刊誌のコラムを再編集した内容。トランプ政権の終焉前後と日本の課題に関する二本立て。白人エリート層への怒りと不信がトランプ支持者であるダークサイドを生み出した。彼ら白人の非エリート層が再び自信を取り戻すまではトランプ現象は終わらず、世界各地でも同様の分断が進んでいくだろう。2021/07/05




