中公新書<br> 新型コロナの科学 パンデミック、そして共生の未来へ

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中公新書
新型コロナの科学 パンデミック、そして共生の未来へ

  • 著者名:黒木登志夫【著】
  • 価格 ¥1,034(本体¥940)
  • 中央公論新社(2021/02発売)
  • 真夏も楽しく!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~8/11)
  • ポイント 270pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784121026255

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内容説明

未曾有のパンデミックはなぜ起きたか――。世界を一変させた新型コロナウイルス。本書は、治療薬やワクチン開発を含む研究の最前線を紹介。膨大な資料からその正体を探る。ロックダウン前夜のベネチア、雲南省の洞窟、武漢ウイルス研究所、ダイヤモンド・プリンセス号と舞台を移してウイルスの変遷を辿り、見えない敵に立ち向かう人々のドラマを生き生きと描く。日本政府の対応にも鋭く迫り、今後の課題を浮き彫りにする。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

佐島楓

77
医学的なアプローチからの新型コロナ解説本。抗原検査と抗体検査の違いなど、テレビを見ているだけではよくわからなかった知識を明快に解説しており、役立った。初期のPCR検査数の少なさに苛立ちと疑問を感じていた身としては、なるほどこんな事情が、と呆れる思いの項もあり、結果的に感染を広げてしまった今があるのだなと納得。個人的にはこういう人類にとって未知の部分が多い情報については、複数のメディアを網羅的に見ていないと踊らされてしまうと思った。2021/01/30

yutaro13

38
がん研究者でサイエンスライターの黒木先生(御年85歳)による新型コロナ本。現在進行形の出来事を本としてまとめるのは難しいことだと思うが、ウイルスの基礎知識、新型コロナの病状、感染ルート、各国の対応など、膨大な情報がわかりやすくまとめられ、この1年を振り返るための好著となっている。著者の率直な感想とユーモアに富んだ文章も読みどころ。日本の対応・評価ベスト10、ワースト10が興味深いが、特に厚労省がPCR検査を制限していたことへの批判は厳しい。2020年10月までの情報が元なので、いつか増補版が出されるはず。2021/04/04

zoe

23
2020年12月。情報は日進月歩。4か月分ほど古い。自分も数理は弱いので誰かに教えを請いたい。カーマック・マッケンドリックのSIRモデル。感受性者、感染者、回復者。新規感染者数が回復者より少なければ感染は収束方向へ向かう。コロナの場合はタイムラグがある。日本の対応モデルとは?国民まかせ。よかった事、市民の節度ある行動、医療従事者の貢献、帰国手配、あとはファクターXが総じてプラスか。悪かったこと。反省点は多い。台湾初動ベスト。ニュージーランドとドイツもしっかり。スウェーデンの戦略。皆が納得ならいいかも。2021/04/03

サケ太

22
かなり興味深い一冊。新型コロナウイルスとは。今までの感染症や、そもそもウイルスとはという点からスタートして説明。新型コロナウイルスの感染要因の解析。どのように感染がスタートしたのか。SARSとの違いや、新型コロナウイルスの厄介な点。日本の対応、世界の対応。知っていたようで、知らなかった出来事について整理できた。PCR検査の必要性やワクチン接種の意義について納得。だが、現状の医療のキャパで可能かどうかというのは疑問。『悪いときに、悪い方向に進みだしたら止めようがない』2020/12/28

seki

21
新型コロナウィルスのことがこの一冊でよく分かる良書。コロナウィルスとはどういうものか、どのように感染していくのか。そして、コロナに対する日本の対応、世界の対応などがよく分かる。昨年の今頃、突然の学校休止から始まった日本のコロナ対応ももうすぐ一年経つ。世界的に見て、日本は強制的なロックダウンをしなかったにもかかわらず、感染者数は少ないらしい。ただこれは、真面目に自粛要請を守っている多くの国民のおかげであろう。もうすぐ、ワクチン接種が本格的に始まる。混乱なく、早く行き渡ることを祈るばかりである。2021/02/28

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