内容説明
フジ隊員（桜井浩子）のウルトラマン撮影記。
ウルトラマンQやウルトラマンの唯一の女性隊員として活躍したフジアキコ隊員（桜井浩子）の撮影糞戦記。著者個人の青春記と同時に、ウルトラマンにかかわった多くの制作者の素顔も生き生きと描かれています。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
Bugsy Malone
48
「ウルトラQ」でカメラマン江戸川由利子を、「ウルトラマン」で科特隊員フジ・アキコを演じた桜井浩子さんの青春記。17～20歳でまだ女優としての自覚も少なく、ある意味我が儘だった桜井さんの目から見た本編撮影のエピソードは、円谷プロの方々に守られた彼女の、思わずニヤッとしてしまうとてもほのぼのとした話ばかり。中でも最後に書かれている円谷皐さんとの「かぐや姫」の話は心熱くなるものがありました。巻末にはムラマツ隊長、ハヤタ、アラシ、イデ隊員に萬田監督を含めた座談会も収録してあり、そちらも楽しかった。2016/02/01
yamatoshiuruhashi
7
ウルトラQの江戸川由利子カメラマン、そしてウルトラマンではフジアキコ隊員。日本特撮ドラマのエポックメイキングな両作品の紅一点本人による回想録と言ってよいだろう。リアルタイムで観ていた私にはずっと年上の女性に見えていたが、ウルトラQ撮影当時にはまだ17歳だと知って驚き。1994年出版作品の2011年重版。巻末の科学特捜隊隊員による初版当時の対談からもう22年。それでも両作品は色褪せない。2016/02/25
Goldust
0
＜図書館＞2015/09/14
うぼん
0
科学特捜隊のフジアキコ隊員を演じた著者が、当時サガンやデュラスを愛読する女子高生で、憧れの女優が「フランソワーズ・アルヌール、アヌーク・エーメ、ジャンヌ・モロー、あっ、カトリーヌ・スパークも好き！」だったとは驚き（僕も好き）。60年代ヨーロッパの文芸や映画が好きな17歳が、憧れのイメージを揺籃に自身の内面から発する無意識の大人オーラを個性にウルトラで頑張ったのだ。ウルトラマンの作劇はかなり杜撰だけど、科特隊隊員一人一人の台詞には感情の濃さと複雑さが表現されていて、幼児期に観た時も今も変わらず結構感動する。2023/12/10
クリフトン
0
｢あけてくれ｣は制作6話 当初｢ウルトラQ｣は｢ミステリーゾーン｣の日本版を目指したけれど 次第に子供向け特撮番組になっていく 日本ではSFものは 大人向けとしてはどうもうまくいかないらしい 先日星新一氏のテレビドラマが放映されていたけれど これも｢ミステリーゾーン｣そのもののように感じた SF的映像は欧米的なるものと繋がっているようで それがこの国では怪獣とそれに伴う破壊に転化しているようだ 2022/09/16
