内容説明
その時、オバマ大統領は優しく著者を抱きしめた!
米国民も知らなかった被爆米兵捕虜12人の運命――被爆者でもある著者が初めて明らかにした真実。広島を訪れたオバマ大統領が敬意を表した執念の調査研究!
2016年5月27日、現職の米大統領として初めて広島を訪れたオバマ氏は、平和記念公園での献花とスピーチに被爆者代表とともに特に著者を招いた。そして、歴史的スピーチを終えると自ら歩み寄り、言葉をかけ、涙ぐむ著者をしっかりと抱きしめた。サラリーマン生活の傍ら長年にわたって広島で被爆死した米兵捕虜の調査研究を続け、彼らの遺族を探し出し、慰霊活動を続けてきた著者の地道な活動が報いられた瞬間であった。本書は、自らも被爆者である一研究者が、日米関係者への聞き取り調査をもとに初めて明らかにする被爆死した米兵捕虜12人の真実の記録である。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しゅえ
6
とてもとても素晴らしい本だった!オバマ大統領が広島訪問でハグした方が著者。自らも被爆者であり、地獄の広島で米兵捕虜が死んでいたのを目撃した。しかし戦後、米軍は「被爆した米兵捕虜はいない」と否定し続けた。そこで仕事の傍らたった一人で調査をはじめ、延べ数百人に調査を行い、ついに12人のアメリカ人が被爆死したことを突き止めた。のみならず、12人の遺族や関係者を探し出し、説得し、全員を原爆死没者名簿に登録させた。自費で慰霊銘板も設置した。人生をかけて正しい歴史を証明した。エピローグで記された言葉は全てが重い。2018/11/05
ゆずこまめ
2
戦争にはありとあらゆる悲劇がある。 祖国の落とした原爆で死ぬのは辛かっただろう。 アメリカに帰りたかっただろうな。 もうすぐ戦争が終わるのに… 歴史に埋もれていた彼らを掘り起こした著者の思いが詰まった本だと思う。2019/06/08
sasa
1
オバマ大統領の広島訪問時の報道で作者と本を知り、手に取る2016/12/05
mdsch23
0
あの日、広島にいた連合軍捕虜がどのような経緯で運命を分けたのか。あの日、橋にいて亡くなった捕虜に何が起きたのか。丹念に事実関係を解き明かしたノンフィクション。B-24が呉空襲に飛来し、瀬戸内海に不時着した艦載機パイロットを米海軍飛行艇が救助に飛来していたなど初めて知った。2016/07/19
マイケル
0
小さな疑問から隠された真実を明らかにした本書の著者に敬意を表します。ミステリーのような「謎解き」要素があります。まさか米国が落とした原爆で自国の捕虜に死者がいたとは思いませんでした。また、自国民の「被爆死」まで都合が悪いため隠蔽していたという米国政府の対応には驚かされます。2017/08/09
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