和菓子迷宮をぐるぐると

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和菓子迷宮をぐるぐると

  • 著者名:太田忠司【著】
  • 価格 ¥1,760(本体¥1,600)
  • ポプラ社(2021/02発売)
  • ポイント 16pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784591169445

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内容説明

変わり者と言われる理系大学生・涼太が出会ったのは、あまりに美しい「和菓子」。その「美味しさ」にも魅せられ、すっかり和菓子の虜に。勢いのあまり大学院に進まずに和菓子職人になることを決意し、製菓専門学校に入学してしまった。 個性豊かな学生たちとともに和菓子作りに精を出すが、和菓子はとにかく答えがない。自分の和菓子を作ろうと苦心するも、理系的思考が数値だけでは測りにくい和菓子作りの邪魔をして――。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

いつでも母さん

185
美しい練り切りのカバー写真に誘われて手にした。物理工学科に籍を置く超理系脳の涼太が、美しすぎる和菓子に出会い自分の将来とトラウマに真正面から向き合う成長物語。和菓子の奥深さを見るお仕事小説でもあった。自分を捨てて外国へ行った母親の呪縛と再会。本当にやりたいことは何か?という多分誰もが一度は悩み惑う選択の時期を息子とダブらせて読んだ。自分の人生の責任は自分という境地に達する涼太がカッコイイ。涼太の周りの人たちも好い人ばかりでホッとする。涼太と寿莉のこの先もいつか見てみたい。2021/03/10

machi☺︎︎゛

154
表紙の和菓子に魅せられ手に取った一冊。初読み作家さんだったけど読みやすく内容も面白く他の作品も読みたくなった。理系男子で理屈っぽい涼太は叔母に連れられて行ったデパートの催事場で見た目も味も最高の和菓子に出会う。簡単そうに見える和菓子こそ職人の技がひかる。そこから将来の夢までも変わるほど和菓子にのめり込んでいく。製菓学校の仲間たちとの和菓子を通してのつながりやその不思議なキャラで充実した毎日を過ごす。最後のみんなのまとまり方は心がじんわり温まるようで良かった。2021/05/16

シナモン

149
理系の頭脳を持った青年が和菓子職人を目指す物語。人からどう見られるか、そういうことを全く気にせずに軽々とハードルを越えて、その時やりたいことに素直にチャレンジしていく涼太はすごい。でも自分に自信が持てなくて迷ってばかりの寿莉の心の葛藤もよく分かる。製菓の専門学校で出会った仲間たちがお互いを高めあって成長していく様子がさわやかだった。青春って若いっていいなぁ。寿莉が作ったホットケーキの和菓子、食べてみたいな。餡の奥深さには参りました。2021/06/19

やま

133
美味しく美しい和菓子のミステリー。6才の時に母に捨てられた涼太の餡への拘りと、和菓子の奥深さが書かれた秀作です。菓子の専門学校でのA班女性4人と涼太との、恋のせめぎ合いが爽やかに濃密に書かれています。最初読んでいたら物理の数式がよく出て、わけが分からず困りましたが、学校が楽しく和菓子の奥深さを知るにつれ楽しく読む事が出来ました。字の大きさは…小(薄いので2、30ページ読んでは寝落ちする) 2021.8.22~25 4日間で読了。★★★☆☆2021/08/25

ひさか

108
2021年2月ポプラ社刊。書下ろし。物理工学科を学ぶ涼太が和菓子と出合い、製菓学校に入学して、和菓子職人を目指すお菓子、友人、家族、仕事のお話。涼太のまっすぐすぎる態度が面白くもあり、羨ましくもあり、楽しい。良い人、良い仕事が面白く描かれる世界は、ファンタジーのようでもあります。2021/04/18

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