内容説明
江戸っ子だって
ぐっすり眠りたい!
心と体がほっこりする養生所、始めました!
(眠り猫もいるよ!)
明日のために眠りませう――
江戸っ子のお悩み承ります!
茶問屋の娘として育った藍は、両親を相次いで亡くし、不安で眠れぬ日々が続いていた。
そこに帰ってきたのは、医学を学びに長崎へ行ったまま二年も家を空けていた兄の松次郎だった。
兄に眠りの大切さを教えられた藍は、兄とともに眠り専門の養生所〈ぐっすり庵〉を開く。
しかし、肝心の兄の生活には大きな問題が…。温かさと癒しあふれる時代小説。
細谷正充氏絶賛の人情時代小説!
とかくストレスの多い世の中だ。心に鬱屈があってなかなか眠れず、
疲れが取れないこともあるだろう。そんな人にこそ本書を薦めたい。
本書そのものが安眠枕だからだ。寝る前に読めば、
本を閉じた後、気持ちよく眠ることができるだろう。
――細谷正充(文芸評論家)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
タイ子
86
いつの時代でも睡眠障害で悩む人は多い。江戸時代でも例外なくいただろう。お茶問屋の娘・藍は両親を亡くして将来を案じて不眠症に。長崎のシーボルトの弟子になるため家を出て無沙汰だった兄・松次郎がひょいと帰ってきた。それも何かに誰かに追われているようだ。そんな中でも松次郎は不眠症専門の養生所「ぐっすり庵」を開業する。様々な事情を抱えてやってくる不眠症患者たち。彼らの事情を根ほり葉ほり聞きながらそれに合う治療をしていく兄妹。猫のねうの存在に癒される。眠ることは生きること、今夜も良い夢を。2021/03/24
真理そら
53
細谷さんが解説でほめちぎっていらっしゃったし、カバーの愛らしくない猫の絵も気に入ったのだが、期待値が高まりすぎていたためかどの話も「何かが足りない」という気分で読み終えてしまった。両親を亡くして伯父夫婦に茶問屋を乗っ取られそうになっているヒロイン・藍も長崎から逃げ帰った?兄・松次郎ものんびりしすぎではと思ってしまった。それがこの作者の持ち味なのかもしれないが…2021/12/05
さとか
42
初読み作家さん📕とても癒される良書☺️茶問屋の主人公は、両親を相次いでなくし、不安で眠れぬ日々が続く。そこへ、長崎で蘭学を学んだ兄が帰って来て、眠り専門の養生所を開くことに🏥訪れるのは一見元気そうに見え、どこかにストレスを抱えて不眠になってしまった人々。養生所のお手伝いをするうち、主人公にも変化が…。短編形式で掘り下げられない部分はあるけど、素敵な言葉がたくさん詰まっていた。「この世には、お前でなくては出来ないことなんて何もない」続編も出て欲しいな😆2021/02/21
小梅さん。
17
うん、眠るって大事。 疲れていても眠れないってメンタルけずられちゃうし。 両親をなくして親戚は信用できないなんて藍が眠れなくなるのも無理はない。 兄の松次郎が帰ってきてよかった。 なんともつかみ所のない男だけど、ある意味有能? 「ぐっすり庵」を訪れるお客は思いがけないやり方で救われていく。 須賀の登場にどうなることかと思ったけど、一安心。 これ、この後も読みたいのでシリーズ化してほしい。2021/03/09
恋空
13
猫に寄り添いながらぐっすり眠りたくなりました🐈🐾☺️シリーズのようなので続きをまたゆっくり読みたいと思います。2024/05/12
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