内容説明
▼オバマケアの復活なるか
▼パンデミックが暴く、アメリカを蝕む真の「病」とは何か――
世界一の超大国アメリカで、
コロナウイルスの犠牲者が最も多いのはなぜか。
医療ミスにより、生死の淵を彷徨うなかで、
コロナ禍に遭遇した著者による病床からの緊急レポート!
本書は、肝疾患による敗血症のために生死の淵を彷徨う体験を経た著者が、パンデミック(コロナ禍)の感染者数、死者数とも世界一となっているアメリカの医療システムや公衆衛生の脆弱さ、人権問題、民主主義の衰退を衝く、病床からの緊急レポートである。
著者はかろうじて生還するが、そこで体験したアメリカの医療システムの患者軽視や電子化の弊害、体を動かすこともままならないなかで感じた怒りや共感を病床日記に記す。そして、「自由」の真の意味での復活と個人の健康とのかかわり、孤独と連帯の相補についての考察を深め、オーストリアでの長男誕生とアメリカでの長女誕生の経験から両国の医療システムや子育てについての比較を記し、トランプを頂点とするアメリカの権威主義体制オーソリタリアリズムや医療の世界にも及んでいる経済寡占オリゴポリーについて具体的で鋭い批判を展開する。
トランプが退場したいま、アメリカの医療制度はどこまで変わるのか。オバマケアの復活はなるのか。アメリカを蝕む真の「病」を明らかにする。
目次
プロローグ 孤独と連帯
序 論 私たちの病(マラディ)
第1章 医療は人間としての権利だ
第2章 再生は子どもたちとともに始まる
第3章 真実が私たちを自由にする
第4章 医師たちが現場を仕切るべきだ
結 論 私たちの回復
エピローグ 怒りと共感
謝 辞
訳者あとがき
原 註
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kaoru
キムチ27
風に吹かれて
DEE
Ecriture