創元SF文庫<br> 記憶翻訳者 みなもとに還る

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創元SF文庫
記憶翻訳者 みなもとに還る

  • 著者名:門田充宏【著】
  • 価格 ¥950(本体¥864)
  • 東京創元社(2021/02発売)
  • ポイント 8pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784488787028

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内容説明

過剰共感能力を生かし記憶翻訳者として働く珊瑚は、勤務先の〈九龍〉に持ち込まれた仮想空間コンテンツをきっかけに生活共同体〈みなもと〉を訪れる。そこで珊瑚を待っていたのは、自身の母親だと名乗る女性・都だった。すでに亡くなっていると思っていた“母”は精神的支柱として生活共同体をまとめる日々のなかで、過剰共感能力の異常発現ともいえる症状があらわれて苦しんでいた。珊瑚は原因を探るべく、都の記憶データに潜行するが……第5回創元SF短編賞受賞作「風牙」に始まる、記憶をめぐる傑作SFエンタテインメント連作集、第2弾。/【収録作】流水に刻む/みなもとに還る/虚ろの座/秋晴れの日に/あとがき/解説=香月祥宏※本書は、『風牙』(2018年10月刊行)を再編集・改題し、書下ろし2編を加えたものです。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

シキモリ

28
上巻「いつか光になる」に続く分冊版の下巻。今作は珊瑚の生い立ちにスポットが当てられている。序盤から早くも涙腺が緩む「流水に刻む」に始まり、表題作「みなもとに還る」でミステリーの謎解きと家族愛のドラマを存分に味わう。その前日譚「虚ろの座」は前章の余韻を一気に覆す悲愴感に満ちているが、エピローグの「秋晴れの日に」が文字通り晴れやかな幕引きを飾る。近未来お仕事SFと心震わすヒューマンドラマが織りなす極上のハーモニー。私は全編涙なしに読めなかった。あとがきにて垣間見える著者の実直な人柄も好印象。大満足の一冊です。2021/02/27

kochi

18
過剰共感能力による自己崩壊から九龍の創始者不二らに救われ、会社の仮想世界を支える記憶翻訳者として働く珊瑚は、脳梗塞で逝った仁科が残した一種のハッキング(少年の仮想人格による悪戯)に対処するが、彼らを嘲笑うかのように「ボーイ」は意味不明で神出鬼没の動きを見せる。仁科の過去を探った珊瑚の提案した対策は? 本シリーズは、今で言うメタバースを舞台にしているのだが、電脳空間の活劇を志向するのではなく、超能力者の悲劇と言うSFのオーソドックスな視点で珊瑚のルーツに切り込んでいく。次作ではいよいよ父親を攻めるのか?2022/11/29

Atsushi Kobayashi

16
残念ながら、こういう分野は自分は不得意みたいで、ちょっと付いていけなかったです。2021/05/06

ツバサ

14
話ごとに読み味が変わって振り回されるが根っこは感情なのが良いですね。珊瑚の家族については重い現実がありましたが切なくて暖かさもありました。2021/02/17

huraki

11
過剰共感能力を活かし記憶翻訳者として働く珊瑚の、人間と記憶を巡るシリーズ第二弾。人の命はいつの日か必ず終わりを迎える。それでも、たとえこの世界からいなくなったとしても、記憶が想いや命を繋いでいく。今作では珊瑚の家族について焦点を当てるなど踏み込んだ展開もあった。他者や自身と向き合い、理解しようとすること。きっとこれから様々な壁に当たったり、悩んだりすることもあるかもしれない。それでもその先に見える暖かい光を求めて進む珊瑚を応援したい。2021/02/28

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