日本経済新聞出版<br> イノセント・ツーリング

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日本経済新聞出版
イノセント・ツーリング

  • 著者名:湊ナオ【著】
  • 価格 ¥1,760(本体¥1,600)
  • 日経BP(2021/02発売)
  • ポイント 16pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784532171599

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内容説明

緊急事態宣言が明けて2020年も夏を越え、大学時代の親友の夫とその息子と、紀伊半島のツーリングに出かけることになった。若くして命を落とした親友との約束を果たすため、そして、ひとり親で育った息子が母を新たに知るため。就職氷河期世代が親になっての心情もそこはかとなく漂うハートウォーミングなロードムービー風の小説が本書。日常の景色だけでなく生活スタイルも変わってしまった。変わらざるをえなかった。リセットするにしても、調子を取り戻すためにも、記憶の底に押し込めてしまった大切なものをもう一度見つけ出して、新たに前に進もう。コロナ禍でぽっかり出現したつかの間の人生の空白期間。みーんな元気の在庫がなくなった。でも、だから……3人それぞれが生きるために必要なささやかなものを見つけた、数日間の旅の物語。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

よっち

39
緊急事態宣言が明けて2020年も夏を越え、若くして命を落とした親友との約束を果たすため、大学時代の親友の夫とその息子と一緒に紀伊半島のツーリングに出かける数日間の旅の物語。予備校のチューターとして再会した親友の息子。様々なものが変わってしまった中で、日常にかまけて放っておいた大切なものを確かめに自転車で思い出の旅に出る展開で、強烈過ぎてかえって忘れてしまうことってあるんですよね…。昔とは違う部分も懐かしく思いながらの旅は年齢を重ねていくと簡単にはできないですけど、いつか自分もしてみたいと思える物語でした。2021/03/23

信兵衛

30
何はともあれ、こうした旅の話を読むと、旅に出たくなりますねぇ。2021/03/07

のりすけ

20
みんなで紀州を走るよー。自転車で。マジか?死ぬわ。真っ先に思ったのがそれ。なんでか自分にゆかりのある土地や学校がポコポコ出てきた割にはのめりこめず。令和のサイクル野郎やな、しらんけど。2022/03/06

まひろ

14
初読みの作家さん 同年代の女性のせいか、文体が妙になじんだ。 堅苦しくなく、ゆるすぎず。 きっかけはライダーズハウス「ユーカリ」からの手紙 大きくなった息子がかつて母が辿ったコースを体現し、 その、ツーリング日記に記された謎を解くべく 父親と母の大学時代の親友であり現予備校のチューターでもある主人公を説得して旅にでる。 自転車のツーリングの経験はなく、メンテナンスの話はさっぱりだったけど、装備も、ルールもしっかりしていてハードなスポーツなんだな。 イノセントというより、ノスタルジックな物語でした。2021/03/30

BLANCA

13
コロナ渦の夏。予備校のチューター・朋美は若くして亡くなった親友の夫と、予備校に入学して来たその息子と三人で紀伊半島へ4泊5日の自転車ツーリングに出掛ける事に。きっかけは十年前、親友と泊まったライダーズハウスからの手紙。母が辿ったコースを体験したい息子と、忘れていた思い出を辿る朋美。亡き妻の先輩だった夫。それぞれの思いは…。期待し過ぎてしまったのか、何となくあっさり終わってしまったような…。2021/04/09

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