評伝梶井基次郎 - 視ること、それはもうなにかなのだ

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評伝梶井基次郎 - 視ること、それはもうなにかなのだ

  • 著者名:柏倉康夫
  • 価格 ¥4,950(本体¥4,500)
  • 左右社(2021/02発売)
  • ポイント 45pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784903500300

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内容説明

31歳という短い生涯で『檸檬』をはじめとする数々の傑作短編を残し、いまも表現者に大きな影響を与える不世出の作家。その独自の感覚世界と人生に著者が25年の歳月をかけ全貌に迫る。梶井評伝の決定版。

目次

第一部 同人たち/城のある町/レモン/「瀬山の話」/幻視者/「青空」創刊
第二部 大学生活/行き悩む創作/青春賦/それぞれの道
    /「ある心の風景」/「新潮」への誘い/二重の自我/大正末
第三部 「冬の日」/「冬の日」の評価/闇と光/湯ヵ島/三好との友情
    /素材/湯ヵ島最後の日々/白日の中の闇/同人誌仲間/昭和三年
第四部 上京/帰阪/社会への関心/「根の深いもの」/移転/昭和五年秋
第五部 『檸檬』/『檸檬』の反響/「のんきな患者」/終焉

参考文献/付録/あとがき

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

かやは

6
「檸檬」を学生の頃に読んだ頃はさっぱり意味がわからなかったけど、大人になったらなんだか伝わる焦燥感。「桜の樹の下には」の文体の美しさに圧倒された。「歩くこと」「眺めること」が梶井の創作の原点。光を見ながら、それが生み出す闇の方に思いを寄せる。世界と対峙する姿勢を語られる作家は、現代で存在するんだろうか。世界は豊かさに満ちている。自身の感受性を磨けば、その豊かさは私に何かをもたらしてくれる。感性が鋭敏ということは、同じ物を摂取していても、そこから自分に取り入れるものが多いということだ。それに憧れる。2024/05/13

もぽ

1
先日読んだ「檸檬」、好きな作品はあれど、何か消化不良感というか、もう少し理解したいと考えて評伝を手にした。基次郎の生い立ちから同人「青空」の創立、結核による療養、そして死までを、作品の時期と対照して細かく追っており、基次郎がどのような状況下で創作していたのかが知れてよかった。2020/02/27

うお

0
参考2014/12/15

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