内容説明
幕末の明治を舞台にした、津本版剣豪小説の精粋。侍としての意地をつらぬく生涯を送った「最後の剣客」こと榊原鍵吉が、明治１９年１１月１０日、明治天皇天覧のもとに行なった一世一代の鉢試しを描く表題作に、維新前夜の西郷隆盛を描く「野に死する魂」、剣客の若き姿「近藤勇、江戸の日々」、「剣光三国峠」「うそつき小次郎と竜馬」「紀伊のはやぶさ」の６編を収録する。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Nak34
4
んー、ん。面白くなかった。2017/05/08
AICHAN
2
竹刀剣術では人を斬れないという事実をきちんと教えてくれる本。今の剣道では飛び込んで面を打つ技が大手を振ってまかり通っているが、あんな技を真剣で使っても相手はかすり傷しか負わない。だいたい、重い真剣をそんなふうにはなかなか扱えない。真剣で人を斬るには、相手にぶつかるくらいの勢いで間合いを詰めて刀を振らないといけない。なるほど。
