帰命寺横丁の夏

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帰命寺横丁の夏

  • ISBN:9784062171731

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内容説明

死んだ人が生き返る!?
帰命寺横丁からあらわれた幽霊の女の子。気がつけばクラスの一員だった!!
祈れば生き返ることができる「帰命寺様」からくりひろげられる、柏葉幸子の大ファンタジー!

帰命寺横町には不思議なご本尊「帰命寺様」が、代々まつられていた。「帰命寺様」に祈ると、死者がよみがえるという。
ある夜、トイレに起きたカズは、庭を横切る白い影を見る。それは、よみがえった少女・あかりの影だった。
二人の不思議な夏休みがはじまる!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

masa@レビューお休み中

119
大人って嫌だなぁ。大人って面倒くさいよなぁ。僕も大人の一員であるにも関わらず、読んでいると、どうにもこうにも大人ってものが嫌になる。そして、主人公である小学5年生のカズやあかりたちを応援してしまうのだ。夜中に起きたカズが真っ白な着物姿の女の子の幽霊を見てしまうところから物語が始まります。そして、カズが住んでいる場所が帰命寺横丁と呼ばれていたことを知ります。そこから、さらに奇妙な出来事が起こるんですよね。あぁ、やっぱり柏葉作品はいいなぁ。児童書の枠を超えている大人にも読んでほしい物語です。2013/08/15

takaC

115
構造がちょっと複雑だったけど予想以上に面白かった。妻や子供に先に読まれ「お父さん、まだ読んでないの?」と言われたらそりゃ、読まないわけにはいかない。そもそも表紙の絵に釣られて自分が図書館から借りてきた本だしな。2012/08/13

積読亭くま吉(●´(エ)`●)

108
★★★★★またしても「柏葉幸子」物語が持つ本当の力を、これでもか!ってくらい見せつけてくる。そしてそれに打ちのめされ、魅了され夢中で読み終えた深夜2時…この幸せに代わる物など滅多な事で手に入れられない(笑)祈れば命が帰る、そんな御本尊を祀った「帰命寺」黄泉の国から戻った命は是なのか?それとも非であるのか。亡き祖父が守り続けた使命、カズはそれを受け継ぎ守るのか!劇中本で語られる魔女の呪いの物語、魔女は死んだ息子の生命を取り戻せるのか。幾重にも仕掛けられた謎と、勇気の物語。私は蘇った生命を許せるだろうか…2016/11/16

chimako

93
面白かった。作中の物語が秀逸。「よみがえる」リンクもあり、本作を引き立てる。主人公は小学校5年生。表紙と作中の絵は『守り人シリーズ』の佐竹美保さん。たくさんの挿絵は児童書ならではで贅沢な読み物に仕上がっている。物語自体は導入部分も長いし、少し首をかしげる場所もあるが読み出もあり大人もおおむね楽しめる。作中作の続きが気になって、カズやあかりや裕介とともに前のめりで読み始める。気持ちは小5。あかりの転校はあれで良かったのかなぁ……と感じた納め方で少しだけ違和感が残った。2019/01/29

kishikan

77
タイトルと表紙が気になり手にしました。漢字にふりがながふってあることから、児童向けかなと思いましたが、いえいえ大人が読んでも大満足の物語です。もちろん、子ども(小学校高学年からでしょうか)が読んでも、何かをつかみ取ってくれるはずです。夏休みは終わりましたが、来年の課題図書にも良いかもしれませんね。小学5年生のカズくん、小さい頃に亡くなり生き返ったあかりちゃん、作中作の物語を作ったミア・リーことちょっと怖い水上のばあさん。ほっこりした、でもちょっと悲しくて最後には爽やかな物語でした。みんなに読んでほしいな。2012/09/06

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