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内容説明
小学5年生のユキがいつものようにピアノ教室から帰宅するために列車に乗ったところ、切符を持っていないという理由で途中の駅で降ろされてしまう。
車掌さんによると、その列車は「特別列車」で、普段使っている定期券では乗車していられないのだという。
こうしてりんご畑の真ん中にある名もない駅に取り残されてしまったユキに、発車する間際の列車の窓から声がかかった。
紅さんと了さんの姉弟が「メリィさんのところへ行け」と紙つぶてにした地図を投げてよこしたのだった。
ユキは仕方なく旅行代理店だというそこへ行ってみることにする。
それがとほうもない旅の始まりになるとも知らずに……。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ゆか
32
途中まで、なんとなくのれずに、何度も読みかえしたりしていたが、チビの登場で俄然面白くなってきました。柏葉作品、未読のものが多いため、リンクがわからなかった。残念。「天井うらのふしぎな友だち」に出てくる紅と了。その本も、読みたいです。私もこの特別列車に乗りたいです。メリイさん、宜しくお願いします(*^_^*)2016/01/21
カノコ
24
昔はこの表紙じゃなかったな…と寂しく思いつつ1ページ目を開いたら。あっという間に懐かしさの渦に吸い込まれた。引っ込み思案の女の子が特別列車で辿り着いたのは、魔法の国メルクリウス。そこで出会う、忘れ去られた魔王、喋るビーバー、我儘な王子。誰だって、勇気を持てる場所がある。大きな声で話して、笑って、冒険していい。それは子供だけに与えられた権利じゃなくて、大人だって同じこと。もしもわたしが特別列車に乗ったら、どこに行けるんだろう。読了後に、子供のときと同じことを考えていることに気が付いて、すごく嬉しくなった。2018/03/13
たぬ
13
☆4 いつの間にか日常から逸脱してるのいいわ~。種族も年齢も立場も違ってる同士が友情を結ぶのいいわ~。王子は500歳だけど見た目も言動も小学校低学年。5年生のユキにしてみたら王子というより弟みたいな感じなのだろうな。ファンタジー度はいい塩梅でストーリー展開もテンポが良いです。不思議な世界へ行ってきたのがユキだけじゃなく列車の乗客みんなというのがとてもいいんだ。読み終わって「はー面白かった。この作者さん全部(の作品を)読みたい」って呟いてました。2024/12/22
むっちょむ
3
再読 ファンタジーはやっぱり良いなぁ♪ どきどきわくわくして、最後はほろり。 私もどこかの世界とつながっていたいなぁ。2020/10/27
楓
1
序盤に出てくるパンの木にすっかり心を奪われた。しかも、皮は刻んで紅茶になる。最高だな。2021/01/15