つづきの図書館

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つづきの図書館

  • 著者名:柏葉幸子【作】/山本容子【イラスト】
  • 価格 ¥1,320(本体¥1,200)
  • 講談社(2021/02発売)
  • GW前半スタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~4/29)
  • ポイント 360pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784062160100

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内容説明

「本をさがすんですよね。」
「いやいや。本をさがしてもらいたいのではない。青田早苗ちゃんのつづきが知りたいんじゃ。」
「本ではなくて、青田早苗ちゃんのつづきですか?」
桃さんには、さっぱりわけがわからない。田舎の図書館でおこった、不思議なできごとに、司書の桃さんはいやおうなしに巻きこまれてしまいますが…。

本を愛する人、本に愛された人すべてに贈る、心あたたまるファンタジー。

*子どもから大人まで すべての漢字にふりがなつき
*小学館児童出版文化賞受賞作

目次

図書館へ、はだかで来てはいけません。
夜の遠吠えは禁止です。
座敷童だなんて思いません。
幽霊と魔女がなかよしですか?
あとがき

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

文庫フリーク@灯れ松明の火

265
この本の紹介は『はだかの王様』におまかせ。「わしら図書館にいる本は、ほんの一時、借りてくれた人間と一緒じゃ。その短い間でも、気にかかる人間はいる。その人間がその後、どうなったか知りたいこともあるんじゃ」絵本から現実世界に飛び出してきた「はだかの王様」筆頭に「その人間」のつづきを知りたがる絵本キャラたち。あたふた対応するのは、40代にして新米司書となった山神桃さん。4作の連作短編の始めには、桃さんがたった一人の大切な人へ書き出した手紙。4作目巻頭で書き終え、切手も貼られ、それでも一向に投函されることのない→2015/09/14

takaC

235
児童にもぜひ読んでもらいたいようなあまり読んでもらいたくないような話。2017/06/29

おしゃべりメガネ

211
読友さんのレビューでチラホラ見かけて、どれどれと手にとって読み始めましたが、なかなかのファンタジーで、かつ微妙なシリアス?具合が絶品の作品でした。児童書とはいえ侮れない作品が少なくない中で、本作もかなり上位にランク付けしたくなる内容でした。図書館を舞台にした作品は多くありますが、今作の主人公「桃」さんはどこか陰のあるアラフォーの女性で、その雰囲気が妙にリアルである意味、親近感を持って読み進めるコトができました。本から現実の世界に飛び出してくるあらゆるキャラがまたそれぞれいい味だしており、心温まる作品です。2015/09/11

AKIKO-WILL

207
「つづきが気になる。」「つづきが知りたい」とそんな声を聞いたら?離婚して両親も亡くなり、一人になった女性の元に父のおばの面倒を見て欲しいと連絡があり、昔育った四方山市に帰ってきたが。おばの勧めで四方山市の図書館で司書として働く事になった彼女が図書館で出会った人は…裸の王様や狼、天邪鬼、幽霊と…絵本から飛び出てきたらしい。彼らの願いを聞く事になり。読むと児童書らしい展開だけど面白かったです。山本容子さんの絵も良かった。話は、天邪鬼の話が良かった。2016/04/29

masa@レビューお休み中

207
つづきの図書館。それは、図書館のつづきではない。別のお話のつづきでもない。この図書館にいる者たちが、つづきを望むのだ。絵本から飛び出してきた王様や狼、幽霊たちがつづきが知りたいと言うのです。絵本を借りた少年・少女の行方を知りたいと…。しかも、彼らは消えない。成仏できない霊のように、願いが叶うまでは消えることないのだ。図書館や町に出没する絵本の登場人物たち。その思いの一途さには胸を打たれてしまう。彼らの願いは、たったひとつ。つづきを知りたいということだけなのだ。2012/11/27

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