台湾の主張[新版]

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台湾の主張[新版]

  • 著者名:李登輝
  • 価格 ¥850(本体¥773)
  • PHP研究所(2021/02発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784569901138

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内容説明

櫻井よしこ氏、推薦! 2020年7月30日、李登輝元台湾総統が逝去した。台湾と日本を心から愛し、多くの国民から尊敬された希代の指導者は、いかなる人物だったのか? 本書は、李登輝氏がまだ総統の在任中に、自身の生い立ちや思想、哲学に加え、日本へのメッセージなどを熱く語った1冊である。「なぜ、奇跡のような台湾民主化を実現できたのか?」「なぜ、1人の血も流さない革命を起こせたのか?」など、本書を一読すればその答えが理解できる。著者と生前に交流があった作家・門田隆将氏による解説付き。 「この文庫化は、前年に逝去した李登輝を悼むメモリアルといった理由だけではない、と私は考える。李登輝は、日本も台湾も同じくらい心から愛した。同時に、日本に心から期待を寄せていた。そんな李登輝が、やむにやまれず警世の書として日本人に贈った本書であるから、その言葉のひとつひとつが新鮮な輝きを持って、私たちに問いかけるのである」(本書「序文」〈早川友久〉より抜粋)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

五右衛門

48
読了。少し時間がかかり過ぎました。何かとありまして。けれども少し前の出版ながらも今を読みあててるなァ。先見のめいがあるのか、それとも当時から推察するに未来はこうなるだろうって解るのか。日本の仕事というかアジアでのポジションも明確に書かれていました。そのだらしなさも。やはり現代人が世界に対して無関心過ぎるのだと。このままではC国に。頑張れ日本人。と思わさせていただきました。特にこの日を噛み締めながら。2023/08/15

ふみりな

3
権力のトップにいながらにして民主化を進めた李登輝氏の人物としての大きさと、国民と国を思う強さを感じた。現在の国際情勢を25年も前に的確に指摘していることに驚くと同時に、アメリカの中国に対する認識の甘さも良くわかる。日本の自信のなさ、対米対中の弱腰も指摘しており、そこは現在も変わっていないのが残念だ。2023/05/31

Ohe Hiroyuki

3
本書は、20世紀末に台湾の総統を長く務めた著者による回想録であり、エッセイである。▼本書は、著者が総統在任中に書かれたものであり、本書自体が政治的な性格を帯びざるを得ない。それでも、著者が本書を書いたのは、台湾の将来を想った故であろう。▼「台湾人」というアイデンティティとは、戦後培われたものである。その意味では戦後レジームであるといってもよいかもしれない。台湾が20世紀に、生存をかけて日々戦っている様が分かる。▼戦後史を理解するうえでも有用な一冊であるといえる。2021/04/14

1
「率直にいって、日本の政治はあまりにも行儀正しくて、非常に細かいことをきめ細かくやりすぎる。そしてまた、政治家が育っていくプロセスも同じで、あまりにも小さく細かいことにこだわりすぎる。 政治家は、ときとして『能力』と『利害』は無視できるようにならなければならない。そのためには『大きく太く』ものごとを把握しなければならない」 二十年前に刊行された書籍の新版だが、全く古くない。氏は農業学者であり、地に足の着いた考え方をする。私たちは合理化・数値化して事物を捉えがちだが、実際にはそれぞれの地の利・不利がある。2021/03/25

macco

0
台湾に興味があるのに、未読だった一冊。文庫で新装版という事で手に取った。政治経済には疎いけれど、凡そ四半世紀前に書かれたとは思えない、今読んでも違和感の無い内容なのが凄い。(台湾の製造業と言えば半導体が思い浮かぶ今、ブラウン管の製造に言及している件は、おっ、と思ったけど) 日本にも、この先10年20年を見越して主導してくれるリーダーが現れて欲しい。 2024/09/14

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