天使と悪魔のシネマ

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天使と悪魔のシネマ

  • 著者名:小野寺史宜【著】/カシワイ【イラスト】
  • 価格 ¥1,760(本体¥1,600)
  • ポプラ社(2021/02発売)
  • 夏休みの締めくくり!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~8/24)
  • ポイント 480pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784591169025

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内容説明

結婚を控えた地下鉄の運転士、酔って駅のホームに立つDV男、仕事を辞め恋人も失った無職の若者……狙いをつけた人間の行動に絶妙なタイミングで介入し、運命の調整をはかる天使と悪魔。関りがないように見えていた登場人物たちを背後で接近させ、より合わせ、人間たちが気づいていないもうひとつのドラマを浮かび上がらせていく――。怖いのにちょっと笑ってしまう運命の舞台裏、天使と悪魔がつむぐ「ふつうの人たち」の物語。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

starbro

493
2019年本屋大賞2位の『ひと』に続いて、小野寺 史宜、2作目です。著者の新境地でしょうか?初期のSEKAI NO OWARIの世界観、天使&悪魔DEATHファンタジーでした。著者は、本作のテイストよりも『ひと』のような人情ドラマが向いている気がします。 https://www.poplar.co.jp/book/search/result/archive/8008325.html2021/03/24

ひさか

345
小説すばる2011年3月:天使と一宮定男、2011年8月:ほよん、2013年7月:レイトショーのケイト,ショウ、2014年9月:悪魔と園田深、ポプラ社asta* 2012年2月:LOOKER、書下ろし:今宵守宮くんと、カフェ霜島、おれ,降臨、宇宙人来訪、中津巧の余生、の連作短編。不思議な世界観で統一された霊と天使と悪魔が登場するファンタジー。インパクトありました。レイトショーのケイト,ショウでは、いったい何の話なんだと思わせながら、はっきりさせて行く展開が面白かったです。ラストには拍手喝采です。2021/04/18

ウッディ

317
思わぬ事故にあって命を落としたり、九死に一生を得たりという生死を分ける出来事の裏で活躍する天使と悪魔。そして、突然の死を受け入れられず、この世に思いを残す幽霊たちを描いた短編集。一人きりの映画館で、スクリーンの中の女優から話しかけられ、自分が事故死したことを知る1話、自分が行かなかった演奏合宿に向かう道中の事故で命を落としたメンバーたちとの会話を描いた「カフェ霜鳥」が不思議な雰囲気で好きだった。ただ、悪魔や天使の気まぐれで生死を分けるのは、命が軽さを述べているようで、小野寺さんらしくないような気がした。2021/06/29

ひめか*

276
最後に全てのお話が少しずつ繋がるような連作短編集。死をテーマにしているが、『死神の精度』のようにファンタジックにユーモラスに描いているので、怖くなくてどれも面白かった!一歩選択が変われば死んでいたかもしれないし、逆に死ななかったかもしれない。生と死の境目は身近に転がっていると感じた。死ぬ運命だったのに偶然ヤモリに助けられたり、死んだ後に球体となってこの世を見に行ったり、死んだはずの友達数人と再会したり。いろんな運命を味わえて不謹慎ながらも楽しかった。3回死ぬ運命を与えてるのに3回とも死なないのは強い笑 2022/03/02

250
死んだ人間が霊魂となって現世のゆかりの人の元を彷徨く物語。と書くと、何か禍々しさを感じさせてしまうかな、、。生きている時に伝えられなかった思いを、改めて伝えようとしても霊魂となっては伝えられる筈もなく、幸せを願って天に帰って行く。霊魂となって彷徨くのは未練かな、現世の自分を諦めるための足掻きかな。いずれにせよ小野寺さんだけあって、ふっと気持ち暖かくなる物語だった。2021/02/28

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