内容説明
群雄を次々と打ち破り、覇王となった織田信長。だが“彼”には大いなる秘密があった。女に生れるも、父にその才を見込まれ、嫡男として育てられたのだ。知るのは近親と臣下のごく一部のみ。大胆な人材登用、新たな戦法の採用、楽市楽座、それらは全て女ならではの発想によるものだった。猛将・知将との隠された恋、そして本能寺の真相。驚天動地──新たな戦国絵巻が紐解かれる。(解説・井家上隆幸)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
優希
64
面白かったです。もし織田信長が女だったらという視点で描いているので、新鮮でした。歴史の数々を女ならではの大胆さで発想するのも納得です。新たな戦国絵巻を見たようでした。2021/05/27
アイゼナハ@灯れ松明の火
33
佐藤賢一氏の描く歴史のif「信長公もし女性なりせば」いろんな事が説明できるというよりは、毎度のことながら、氏の女性に対する尽きせぬ憧憬が匂ってくるようで、その辺を楽しみながら読みました。信長が女性だったとしたら、本能寺の変は如何なる理由で起こったのか?事の成り行きには、正直史実を忘れて「おぉっ」と思わされてしまいました。この物語で信長が女性である必要性は、この一幕のためにあったのかも知れませんね。明智光秀のファンの方にもオススメの(笑)一冊であります。2012/10/04
ASnowyHeron
27
また、大胆な発想の作品に行き当たった。無理やり辻褄を合わせた感はしたが、信長の大胆な発想の源がよくあらわされていた気がする。2018/04/08
ロッシーニ@めざせ正社員
26
ドラマを先に見てたんですが、描写とかがかなり違うのでびっくりでした。「女」を使ってたらし込むなんて、ドラマでは描かれてなかったので。また、よく言われている「明智光秀=天海僧正」説を取り入れているのは予想できませんでした。2013/04/27
シン
25
実際あり得ない話のようにも思われるが、史実を細かく取り上げていくとあり得なくもないことで読むうちに引き込まれていきました。ただ、「信長が女だった!」という展開だけに映像化は難しかったと思います。読みながらそう思いました。2013/06/19