内容説明
著者はパートナー、父、母の介護と看取り、自らの大腸がんとうつ病の25年を過ごした。今だから書ける陽気で深みのある老活小説。うば桜日和をすごす老婦人、シニア婚活に取り組む実業家、離婚し宝石に夢中のヘルパー……落語で鍛えた軽快な文章でたのしむ傑作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kei302
59
介護系小説。読み慣れない文体で流れに乗れず。お金持ちのマダムの部屋で起きるあれやこれや。独特すぎて ついてゆけず。 介護や身体の不調を綴った明るい「老後小説」は今後需要が見込まれる。たぶん。2021/04/03
toshi
9
離婚して仕事も辞めて姪のクリコと共に暮らしているモエが、ひょんなことから老婦人マリアンヌのホームヘルパーになる。 その後は、どうでもいい話がグダグダ続くつまらない話。2021/02/20
おーね
7
会社を辞めてしまったモエの次の仕事はマリアンヌの介護。姪のクリコはフランス語の会話をアルバイトに。訳された会話が笑えるような哀しいような。でも別世界で起こるような介護でした。2021/05/16
らびぞう
6
90歳にして優雅なマリアンヌ婦人を軸に、彼女を取り巻く、娘エリ、ヘルパーのモエ、その姪っ子で大学院生のクリコ、モエの雇い主であるトチ、そうして、トチの夫リチャードとトチの息子ミッキーの人間模様。それらが、吉本新喜劇のように、ずっこけたり、ちょっとお涙ちょうだいの章もあり、みんなのドタバタの様子を、「年齢重ねても、女はパワフルなんやなぁ」と思わせるお話。トチ中野がやってるスピリチュアル的な催しは実際あるし、それに「え〜わぁ」とハマる人もいる。宝石、男、それに、老活。合間に、おフランス旅行もある。2024/08/16
hiromura
6
荻野アンナさんは、顔も浮かぶのに、読むのは数十年ぶり?2作目。面白かった。横浜の地名や学校など出てきて親近感。久しく行ってない野毛に行きたくなった。宝石の話の部分はいるかな?長く感じた。登場人物が多く、よくわからない部分もあり、別の話、とあるのが、どこに?と思っていながら、そのまま読了。2023/09/02
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