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内容説明
社会で真に求められるのは、論理的思考力を活用して考察し、口頭や記述で表現できる人材である。しかし「国語」の教育は受けたはずなのに、報告書が書けない、交渉も分析もできないという社会人は多い。これまで有名企業や日本サッカー協会などで「言語技術」を指導してきた著者が、社会に出てから使える本当の言語力＝世界基準のコミュニケーション能力を身につけるためのメソッドを具体的に提示。学生・ビジネスパーソン必読の一冊！
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
アベシ
32
存外に面白い内容でした。理系の人達の志望動機について国語ができないからという記述がありましたが、私自身の印象について言えば、国語というのは非常に理詰めに緻密に考えるもの、逆に理系の人達こそよくできる科目と考えていました。それはさておき、型（構造）がありそれを理解していると、内容の理解が深まるというのは、その通りであり、小さい頃から訓練をされた子供達が文章の主題を構造的に分析できるというのはそうだとしても、その解釈は人それぞれ、どうして自分がそういう解釈をしたかが重要なのではと思いました。2021/05/02
柔
13
研修を受けたので、おさらい。研修を受けたので理解が深まった。言語技術が深まると物事が細かく見えてくる。まるで数学のよう。「質問できないこと」「自分の考えを言語化できないこと」なんとなくわかる。これが誤解を招くことは多々ある。ビジネスでは以心伝心ではなく共通言語を持つこと。これは大切だと感じる。これを皆が習得すれば会議もうまく進むだろう。質問もざっくりではなく、的を絞る。答えやすく。絵画、漫画の分析も文にすると見えないもの、いや無意識に見えていたものが明確に見える。2023/06/27
Ex libris 毒餃子
9
空間配列型の思考法と絵の分析、マンガの分析はためになりました。ノンバーバルメディアをバーバルにするのはなかなか難しい。2022/11/12
masabi
7
【概要】口頭、文面を問わず思考を明瞭に表現する技術としての言語技術を解説し、鍛える方法を述べる。【感想】言語をどう扱うかも技術としてトレーニングによって伸ばすことができる。情報の入力、思考(分析、解釈、批判)、情報の出力の各段階で言語技術は対応する。入力は対話、絵画、テクスト、漫画の分析が、出力は論文、プレゼンなどが題材となっているが、公私両面で応用が効く技術だ。2022/07/03
garyou
3
句会や歌会でやっていることはまさにここに書かれている分析そのものなのではないかと思った。著者には子どもへの教育向けや学生向けの本が多く、言語技術は大人になってしまったらもう身につけるのは無理なのだろうかと思っていたが、句会という手があったか。個人的には絵の分析が気になる。2023/11/19
