内容説明
仕事人として円熟するにつれ、「住宅の真価」が見えてきた
百年かけて、木材がその強度を増すように――
体にやさしい建材を使った環境に負荷の少ない住まい。
木材の地産地消と、木組みの技術の継承。
住み手が愛着の持てる家づくりを目指して、住宅建築の現場で奮闘を続ける九人が
古い民家に未来を見出すまで。実話にもとづく物語
古い家を解体した際に出た古材を、早速新築やリフォームの現場で使ってみた。
するとどうだろう。家全体に生気が宿ったように感じられる。直線的な材木ばかり
の空間に、ごつごつとした木肌や、うねりのある古材を入れることで、それまでな
かった動きが生まれる。こんなに面白いものを使わない手はない。(本文より)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
マッサー
13
古民家再生協会を立上げた人たちの古民家に携わる話。日本家屋の素晴らしさがわかるとても興味のある内容だった。❗️❗️❗️❗️❕2021/03/11
oct2
3
短い9つの話は古民家に携わり、その魅力に惹かれ、現代建築にないたたずまい、力強さを次の世代へとつなげてゆく男たちを描いた短編集。ただいずれもあらすじをそのまま描いたような極めてシンプルな作品なので残念ながら読後の満足感はそれほどない。その各話に一行にも満たない紹介で出てくる井上幸一という人は実在の人なのだろうとわかったのは、5話目くらいからだった。2019/01/14
しまっち
1
「古民家が好きです」「古民家再生に携わりたいです」と方々で言っていたところ、縁あってご紹介いただいた方がこの本のモデルのひとりだった。 下心のない「思い」って強いなぁと、ちょっと心がきれいになった気がした。2019/02/21